見出し画像

小説を読んでみた(15冊目『世界でいちばん透きとおった物語』)


今回読んだ小説

タイトル

世界でいちばん透きとおった物語

著者

杉井光

出版社

新潮社

あらすじ(概要)

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。
宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。
「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」
宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。
編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが――。
予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。

読み終えた感想

タイトルからして、何か特別なエモーショナルのような衝撃を受けるのかもしれない期待をもって挑んだ(読んだ)のですが、
「そういうことか」
と、決して落胆したわけではない、納得感のあるトリックがありました。

詳細なネタバレや解説は他の方にお任せするとし、これはリアルに"しっかりと見ておきたい"物語ですね。

普段からあまり小説を読まない自分にとってはよくわからない世界観でしたが、結末に向かうにつれ、そんな私にもなんとなくイメージできるようになってくるし、そういうものなんだということもがんばって想像しつつ「そういうことか」にたどり着いたように思います。

この本と自分の考えや経験との関連性

小説はもちろん、小説家という分野において、私の関連性は皆無としか言いようがないくらい何も無いです。
とはいえ、こうやって読めることが私にとっての関連性が無ではなくなったのかなと思います。

さいごに

読み終えてから気づいたんですが、季節限定のカバーなのだそうです。
タイトルにも合ってるなぁと短絡的なインスピレーションで手に取った物語でしたが、読みやすかったです。
購入時にさらっと確認したあらすじや強調された"ネタバレ厳禁"の文字も気になりましたが、ストーリーとして純粋に楽しめました。

あと、続編が出るようですね。
どうにかチェックしてみたいなと思います。

世界でいちばん透きとおった物語2

気になる、読みたい本など

『アリアドネの声』『俺ではない炎上』『噂』『花屋さんが言うことには』『殺戮にいたる病』『わたしの美しい庭』

過去の読書感想

11冊目 また、同じ夢を見ていた
12冊目 死にがいを求めて生きているの
13冊目 52ヘルツのクジラたち
14冊目 Nのために


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集