休み、取れますか?
みなさんは、仕事をお休みすることはありますか?
お休みは取りやすいですか?
休むことに、勇気がいりますか?
なんでこんなことを言うかというと、先日、当日欠勤をてしまったからです。
休むことはハードルが高い
働き方改革の流れを受け、就職したての頃と比べると(さすがに慣れたということもありますが)ずいぶん早く帰宅できるようになりました。それでも疲れは溜まるもの。自分なりに努力はしたのですが、ある朝、着替えまでは済ませたものの、どうしても玄関まで行くことができずに、欠勤の連絡を入れたのです。体だけ、というよりは、こころも、疲弊してしまっていたのだと思います。
連絡しているときの緊張感、罪悪感といったらありません。「わたしの代わりはいる」と言いきかせながらも、(今日私が担当するはずだったあの仕事、あの時間を、誰かが代わりに埋めてくださるのだ。自分の時間を割いて…)という申し訳なさ、そして(チームの方にどう思われるのだろう、面倒って思われてるかな、メンタル弱いと思われてるかな)というじめじめした考えがずっとループアンドループ。
結局この日1日お休みをいただき、次の日には仕事に戻りましたが、そのときの皆さんへの(謝罪の)挨拶回りも、いやなものなのです。
仕事柄、なのかも?
わたしが周りの目を気にして生きているからかもしれませんが、この仕事は少々特殊で、休みが取りづらいような気がします。何らかの理由でわたしがいなくても、わたしだけが担当する業務内容に参加する人たちが、必ず毎日いるからです。
それだけでなく、幅広い年齢層の方が同じ環境で働いていることも関係しているように思います。60歳で定年を迎えたあとも、ほんのすこしだけ雇用形態を変えて、働き続けることが当たり前の環境です。深刻な人手不足のため、貴重でありがたい存在なのです。
偉大すぎる先輩方
その方たちは、決して休みません。
頭が痛かろうが、熱が38℃出ようが、おもむろに引き出しからロキソニンを取り出し、そのまま口に放り込んでガリガリ噛み砕きながら、次の担当場所に向かうのです。
(当時わたしが職について何年かのときの話なので、まだ流行病は影も形もありませんでした。また特定の、ちょっとすごすぎな先輩の話なので、もちろん個人差があります。)
さらに「時代」としか言いようがないのですが、当時は本来の業務以外に、夜中に呼び出されて保護しにいったり、けんかの中裁に入って逆に殴られたり、なんてことが当たり前でした。
そんな日々を、文字どおり休むことなく勤めあげた諸先輩方は、本当に偉大で、それを経験していない私たち、というか私は、このことを引け目に感じてさえいるのです。
Z世代ともすれ違ってしまう
ですが、たまごっちとファービーを求めて行列を作り、最初の3匹のポケモンをどれにしようか永達に悩み、プリ帳とプロフィール帳を持ち歩き、ルーズソックスとJassieのショップ袋に憧れたわたしたちは、やはりZ世代とは違い、平成を生きつつも、昭和の残り香を嗅いでいたのです。
今年度、初めて仕事に就いた22歳の同僚。4月からよく頑張っています。ほぼ毎週1日研修があり、職場を留守にします。それはわたしが22歳のときも変わらなかったのですが、彼は、旅行で休みをとったのです。
休む理由なんて、こちらが口を出すことではありません。当日欠勤というわけでも、おそらくなかったのでしょう。ですがその潔い選択に、うらやましさともやもや、そしてちょっとのいらいらを覚えてしまったのです。
休みたいなら休めばいい。事前に申し出ていたのなら、わたしが彼のチームのサポートに入ることも、文句は言えません。
でも心の中で、醜いわたしが、(毎週のサポートと、土曜日のサブの業務もわたしが代わりに入っているのに、今日もわたしがサポートに入るのか…)とか、(体調不良や通院、公的機関の手続き以外で、若手が平日に休むという選択肢は、これまで見たことなかったな…)なんてぼそぼそ呟いてしまうのです。
彼が悪いことをしているわけでもないのに、昔ながらの価値観に嵌め込みそうになって、さらに自分に嫌気がさしたのでした。
どんな休み方ならいいのだろう
先輩方のようには頑張れない。
でも、若手の休み方に疑問をもってしまう。
そんな中途半端なわたし。
計画的に仕事を進めて、どこかでお休みをいただいて、ゆっくりしたいなんて思っていた矢先の、当日欠勤。わたしだって休もうとしていたわけだし、結局のところ、急遽チームの皆さんを困らせてしまったわたしが、一番ご迷惑をお掛けしたのです。
休むことって、難しいです。
どんな休み方だったら、どんな働き方だったら、すばらしいのでしょう。
みんなにとって幸せなのでしょう。
考えても、考えても、いまだに答えが出ないのです。
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