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大型フェリー乗りました<車両持込


9月、大型フェリー「それいゆ」に乗りました。
本日は番外編で、その時の体験を記録がてら書き残します。

女(子)単身で車持ちこみ乗船は、治安が比較的良い日本国内においてもそんなにナイかもしれないので、今後、同ルートをご利用の方がいましたら良かったら参考にされてくださいね。



乗船前

さて当日は朝から胸を躍らせておりましたが、乗船時間は日付が変わる前の23時台、夜中です。
福岡市内を仕事が終わってから出発しても十分に間に合うところなんですが、なんせ門司港も新設されてから行っていないし、古いナビの位置情報では海上のままになっています。高速を間違えて山口まで行ってはいけないとのもろもろの不安から、明るいうちに車に荷物を積み込み自宅を出てしまいました。

ですので案の定、新門司港に早くに着きすぎて、フェリー乗り場、ターミナルは案内の方以外誰もいませんでした。
カウンターで乗船券を提示しながら――

「どちらに車を置いてよいですか?」
「玄関出て向かって右より、地面に1と数字が書いてありますのでそこで並んで待機しておいてください。乗船時間になったら順に案内します」

言われてみれば、数台の車がもう並んでいました。
なぜか3、4の番号にも一台、二台、並んでいます。
ほとんどの車に運転手がいないので車を置いてどこかで休んでいるのでしょう。
わたしも車を並べて再びターミナル内に戻ってきました。こちらの2階ラウンジはWi-Fi完備されていましたので、ネット検索ざんまい。壁側のカウンター席にはフリーの電源もあります。
この時に港に到着できた喜びでウキウキばかりしていないで、データ用アプリを入れておけば・・・

待機中の「それいゆ」の大きさに感心しているばかりでした。

乗船前の「それいゆ」 運行約21時間  新門司港発 ⇒ 横須賀港

乗船

定刻の30分前くらいになりやっと乗船の案内がありました。

車持ち込みなしの方々は、ターミナルの向こうに見える渡しの通路から歩いて乗船(ターミナル内から上がれる)。車ありはターミナル手前の待機場から順に車を運転しながら乗り込みます。
車に乗っていいのは運転手一人だけです。
昔は家族や鳥+鳥かごが乗ったまま乗船してましたのでここは違いましたね。

(いよいよ出発!)
気分は、サンダーバードのメロディと共にありました。


普通乗用車はこんな風に並びます

橋を渡って船内に入ると、普通乗用車の前には先に乗っていたトラック群が並んでいました。頑丈なタイヤ止め、コンテナ止めがされています。
(昔のように前から降りるのかしら。とすると、トラックが降りたあとの順番になるのかも・・・)

明日横須賀港に到着時刻は21時前。船を降りてからのホテルは港の近くで予約済み、と、セットの乗船券なので遅くなっても心配はありません。
夫氏が出かけに言っていた、降りる時の待機中「ガソリン臭でモアモアする」というのがあるのかそれだけが気になりました。

車を停めたらすぐに客室へ向かいます。
この時、のぞき見するようでよく見ることはできなかったのですが、ペットと相部屋の方はこの駐車スペースと同じ3階に個部屋があるようでした(個別の犬猫用ケージやドッグランスペースも同じく)。乗務員の手厚い案内に導かれて、わたしは女子の相部屋がある4階へ上がりました。

相部屋といっても上下入口が分かれています
枕元に電源、USB口あり  各ベッド脇には救命胴衣!
大き目の荷物も置ける十分なスペースがありました

部屋も思っていたより快適そうで、これならだいじょうぶ!
そう思ってました。

ところが、入船してまもなくして船内アナウンスがあり、
「本日、時化の予報が出ており渡航中はかなり揺れる恐れがございます…?&%$」
ガチャンガチャンと騒がしい音もしばらくしていて(錨をあげているのか大波があたる音なのか不明)少し緊張感が増しました。
出発の汽笛もよく聞こえなかったので、窓から暗い海をながめて出港しているのを確認するほどでした。

時化のなか

それから数時間は、確かに揺れが強いような、吐き気があるような・・・「時化ってこういうのだっけ?」という状態がしばらく続きます。しかし大型フェリーに最後に乗ったのが中学2年生時? で標準がわからずそこまで体調は悪くないような気がします(あくまで個人の感覚)、そして、Wi-Fiは混線しているのかほとんどつながりません。眠気がこないので暇です。

5階のレストランは夜食タイムが25時までとあり、メニューも海鮮ものが多いようで魅力的でしたがお腹はすいていません。シャワーも家で浴びてきました。
そこで4階の売店に行き、セットのクーポンで乗船記念タオルと少しのおみやげ、シロクマかき氷イチゴ味を買い、寝床に戻ります。
新門司のターミナルで歯磨き済みでしたが、(夜中のトイレルートもさぐっておきたいし、また磨けばいいや)とシロクマを食べきりました。


女子トイレにあった有料ランドリー
フロアに貴重品用コインロッカーもあります。

消灯後、いつのまにか眠気がきてそのうち眠っていました。

朝がきて

次に気がつくと、船窓カーテンから明るい光がこぼれていて朝になっていました。時計を見ると6時を過ぎていました。
夜中のトイレは迷惑かな、足元も暗くてヤだな、と心配していた割にぐっすり眠っているではありませんか。

早朝のラウンジにて。まるでホテルのロビーみたい

Wi-Fiは相変わらずつながりが悪いので必要最低限です。

こちら4階のエントランスホールにある、大型パネルが動かせることに気づいて色々触ってみますと、「船から見える見所」というのがありました。

前半は、国東半島から日向灘、高知沖を進む航路
時速28ノット 52㎞/hで進む

この時パネルのWi-Fi案内で初めてわかったんですが、Wi-Fi繋ぎは一日30分×5回まででした。わたしのようにWi-Fi設定認証でまごまごしているうちに30分などすぐ経ってしまっています。どうりで繋がらないはずです。
携帯のデータも月末に近づいて元々少なくなっていましたので、容量追加するアプリを入れておくべきだったと悔やみました。

お風呂は朝は8時からとありましたので、昨夜体験しそびれていた食堂・レストランに入り軽く食事をしました。


おかゆの朝食メニューに、テーブル備えつけのパネルで冷ややっこを追加すると、わが家でも愛用のしぼりたて生醤油がついてきて、ここが船中と思わなければ違和感ないほどでした。他のメニューには、三崎港○○○のように海鮮中心のものだったり、九州の特産品、バーガー、サンドイッチ、タコスのような軽食もありました。朝も昼も夜も提供時間が二時間以内と短いので食べ損なわないように気をつけたいのが注意点です。


甲板にはまだ出られません


食後に6階の浴場へ行きました。

案内のパネルを確認しつつ・・・

女湯は、大浴場・露天風呂・サウナと完備されてます。
ちょうど空きの時間帯だったのか、誰もいませんでした。個室は満室、相部屋にも女性の方がたくさんいましたので、たまたまかもしれません。

脱衣場には、100円が返ってくるコインロッカーがあるので、貴重品も持ち込めました。遠くのタンカーや大海原をながめながら、ゆっくり浸かれましたよ。

散策タイム

何時ごろのアナウンスか忘れましたが、時化も落ち着いて、甲板に出る扉も解放されたようです。

いつのまにか、海の色も青々として晴れてきて揺れもほとんど感じられなくなりました。
せっかくなので、船内を散策開始。

上映会があり、午前11時の回にプラネタリウムを観られるようなので、それまで景色をながめながら、4階から6階までのフロアを上がったり下がったりしてのんびり過ごしました。

お子さん用のプレイルーム この日は小さい子は見あたらず


プラネタリウムと映画が観られます(現在予約不要)
ヨギボーで子供に還ったようにくつろいでる人たち

『ヒックとドラゴン3』もとても面白かったよーー( ;∀;)


景色はばつぐん 時化もおさまって……ちょいフィットネス


車いすの方、介助者とともに入れる多目的トイレもあり

昼食は、再び5階のレストランに入り、海鮮物を食べました。写真をうっかり取り忘れましたが美味しかったです。
午後2時過ぎには6階のプラネタリウムを観た部屋で、映画『ヒックとドラゴン3』が観られるというのでこれも楽しみました。

プラネタリウムは、夜空の映写とばかり思い込んでいたらオーロラが降りてきて、それが終わるとウミガメやクラゲが泳ぎだし、水族館の中にいるようでした。花火もありました。とにかくやたら眠くなりました。睡眠導入効果があったかも。
映画鑑賞の後は、相部屋にもどりお昼寝をしました。☆1


下船

日が暮れると、さっそく、夕食時間と閉店予告の案内がありました。下船が8時台なので早めの提供のようです。
私は少し前に神奈川住まいの次男からメッセージを着信しており、「なにも聞かないで、夕食は食べないように!」と通達があったので快く従いました。
次男とは翌日に合流する予定なので、なにかサプライズが用意されているんだなと思いました。

定刻より45分前の8時頃には船がフェリーターミナルに近づいているのがわかりました。
昔乗った記憶では、早めに車の中へ移動してエンジンをかけながら待機するイメージがあったので身支度をしていると、車への移動は案内があるまで待つようにと言われました。

横須賀港に近づいているGPSでのフェリー位置


その後、到着時間が早まるアナウンスがあり、定刻の20分前にはホールの中央ビジョン前に人が集まってきました。
こんなに乗っていたのね? というほどでした。

吹き抜けのエントランスホールのビジョン


それから程なくして4階以下の閉められていた通路が開き、駐車階への案内が始まりました。
降りる時は、乗船券チェックがなく、家族そろって車に乗ってよいそうです。私も車に乗り込みエンジンをかけました。

しばらく待っていると、どうやら普通乗用車は後ろから順に降りるようで乗船口と同じ方向へ車がターンしながら並びはじめました。ここでようやく新門司港で、一部の車が1ではなく3や4で並んでいた理由がわかります。賢い。

昇降橋を下る時は、やっぱりなんだか大きなミッションをやり遂げたような清々しい音楽が聴こえてくるのでした。了。


「それいゆ」を振り返る 次の出航の準備中


おまけの画像


Wi-Fiが繋がりにくいながらもグーグルマップの位置情報はおおよそ正確に働いてくれたのは良かったですね。
時々上陸していないのに上陸していて笑えましたが――

紀伊半島沖 半島に沿って運航していました


御前崎、伊豆半島近辺


さてさて。「下船」冒頭の次男からのサプライズは、次男とパートナーのMちゃんとMちゃんパパがそろって横須賀港まで迎えに来てくれたことでした。
二人と1日早く会えたのも嬉しかったですし、Mちゃんパパはご予定でお疲れのところ都内新宿方面からかけつけてくれてのお出迎えです。
その後、横須賀のおしゃれなイタリアンのお店に連れていってもらって(遅い時間に申し訳ない💦)ご馳走になり、船旅の疲れも吹き飛びました。

本当にありがとうございました!

最後に。自撮り、背景切れて失敗しておりますが・・・

長い文章を最後までお読みいただいた皆さまも
ありがとうございました!


※※今後もし大きな修正箇所がありましたら、この後に追加していきます。

☆1 プラネタリウムと映画鑑賞の時間が記憶違いで逆になっていたようですので修正しています。画像も3枚追加しました。


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