シンジ君は頑張っている!!!(エヴァ映画感想)
エヴァを見て泣きました。
私は今まで、テレビ版、Air/ まごころを君に、シン・エヴァンゲリオンといったふうになんとも言えないつまみ食いをしてきたのですが。
最近この本を読んで、序・破・Qを見ることにしたのでした(たぶんテレビで見たことあるけどちゃんも観てなかった)。
この本がめちゃくちゃ面白かった。
テレビ版エヴァを見て思っていたことがスッキリ整理されて、やはりエヴァってそういう作品だったのか、と自分の中で腑に落ちた感じです。
自分が自分として生きようとしている、もがいている私に、ぴったりな作品。
エヴァ作品は色々な感じ方があるようですが、もともと私はテレビ版の終わりが好きでした。シンジ君が、自分は生きていていいんだと思えた、それは本当に「おめでとう」といえることだから。
ですが、今回、序・破・ Q・シンエヴァを続けてみてみて、この終わりもいいなと思いました。
シンジ君の成長、と一言で言うとなんか薄っぺらいけど、自分で向き合って乗り越えた姿はとてもかっこよかった。
シンジ君は本当に頑張っている!!!
これを声を大にして言いたい。
理不尽なことを言われても、恐怖で押しつぶされそうでも、逃げ出したとしても、無気力になっても、そんな自分を捨てなかった。
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」と有名な台詞があるし、周りの大人も「また逃げるのか」と責めるけど、嫌なことから逃げるのも、自分を大切にする事だと思う。
だから、シンジ君は偉い。
逃げて逃げて逃げて、でもまた向き合おうと思ったときに戻ってくる。
強い。
あと、彼の心の奥深くにある優しさこそが彼の強さであり、彼らしさなんだと思った。
いろんなしがらみから自由になったときに、自然と誰かを助ける姿。本当に素敵だった。輝いていた。
自分に置き換えてみても、私は他人が怖いし自分のことをまだ好きになれないし、逃げたいし、世界に甘えているし、そんな自分が嫌になりそうな時もあるけど。
自分を最後まで捨ててはいけない。
自分らしさはどこかで見えてくるものなんだろう。そんなふうに思った。
シンジ君の周りの人がかける言葉が温かかった。彼の存在を認めてくれる言葉があったから、最後、周りの人を救うことができたんだろう。
私がぐっと来た言葉を紹介して終わります。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| (2021)より
あと、今回見たエヴァ作品のなかでお気に入りの言葉。
元気「ない」ねじゃなくて、「少ない」ね???
なんだそれー!!カヲル君、素敵すぎんか?
気に入りました。
元気はないわけじゃない、あるけど減ってて少ないんだ。ちょっとした違いだけど、なんかいいな。
こんなにカヲル君の言葉がヒットするとは思わなかったなぁ。前にテレビでうっすら見てたときは何にも感じなかったのに。
本を読んでから観たら、キャラクター1人ひとりの心がぐっと近くなる感じがして、いちいち感情移入して観てしまった。
エヴァ、すごい作品だ。