見出し画像

しっかり失敗するチャンス〜資金調達に寄せて〜

はじめに

こんにちは、HeaR株式会社の松丸です
HeaRはこの度、ユナイテッド株式会社より、一億円の資金調達を実施しました。

HeaRは『採用コンサルティング』を主幹事業に据え、本年2月にスキルテストSaaS『ジョブテスト』という武器を携え、資本事業・労働市場に更なる価値を提供していこうとしていました。


ユナイテッド株式会社からはこの度、これまでにHeaRが立ち上げてきた『シゴトレ』『タメスワーク』なども含め、toB, toC多岐にわたる事業ポートフォリオを高く評価・ご期待いただき、「資金」という形でご支援をいただきました。

昨年よりPdMを、そして今年に入ってからはBizDevを担当している身としては、このような評価をいただけることはもちろん嬉しい限りです。しかし、これまで以上に緊張の続く闘いが始まる……と、不安も半分あるような心持ちです。

より一層の情熱を注いで「良い事業」「良いプロダクト」を作り込み、資本・投資・労働市場から選ばれる存在になっていかなければいけません。

画像1

今回の記事では、私が個人的に抱えている不安と、その不安を払拭していった先に”必ずある”と信じている(信じたい)未来について書いていこうと思います。
最後にはあざとく、仲間集めについても触れているので、せめてそこだけでも読んでいただけたら幸いです。

ポーカー用語「ティルト」とは

いきなり話を逸らします。ポーカーの話をします。(あとでちゃんと話を戻します)

プレイしたことがない人のために簡単にルールを説明すると

 【ポーカーのルール】
- トランプを使用する
- 5枚の出札でできた「役」の強さを競う
- プレイヤーの中で、一番強い「役」を作った人が勝ち(※)
- 勝った人が、賭け金(チップ)を獲得できる
- 手持ちの賭け金(チップ)がなくなったらゲームオーバー

※場面によっては違うこともありますが、便宜上このように書いています

ポーカーの面白いところは、

  • 保守的にちびちび賭けていても勝てない(ベッド=プレイの参加費として必ずチップが消費されるので)

  • 強気に賭けすぎると足元すくわれて勝てない

と、攻めと守りのバランスを要求されるところです。

また出札だけに気を遣っても勝てなくて、周りのプレイヤーの賭け方などから勝負どころを判断するなど、非常に神経を使うゲームでもあります。

さて、ルールを説明したところでチャプタータイトルに話を戻します。
ポーカーには「ティルト」と呼ばれる現象があります。

【ティルト】
プレイヤーが動揺して合理的に判断できなくなる状態。大きな損失を取り戻そうと無理な勝負をするなど、冷静だったら普通はしないようなプレイをしてしまう。

つまり、ティルトに陥らないためには「常に冷静な判断ができるに足る資金」が必要なわけですね。

合理的に判断し、失敗すること

ポーカーにおいて、出札はコントロールできません。
プレイヤーがコントロールできるのは「いつ」「どれくらい」賭けるかで、その判断材料は、他プレイヤーの「出方」です。

「出方」を確かめるために必要なのがチップコントロール。

自分がいくら出すと、相手が攻めてくるか(引くか)。これを何周かしながら、相手の癖を見極めていき、勝負どころを見極めていきます。手持ちに余裕があればあるほど、合理的に判断する材料が増えていく……というシステムになっています。

  • 自分の手札は強いかもしれない(弱いかもしれない)

  • でも相手の手札が見えないので、賭け金の出し方によって推測をする

  • 自分の手札だったら勝てる(負ける)という材料を集めていく

ビジネスでよく使われる言葉に置き換えると「仮説検証」そのものです。
プロダクト作りを例にとれば

  • ターゲットはこういう課題を抱えているかもしれない

  • その課題解決は、こういったプロダクトで実現できるかもしれない

  • そのためにアポイントを取り、ヒアリング・提案をかけていく

  • 互いにwin-winの関係が作れそうであれば、ご成約

似てますよね。

自社の「ヒト」「カネ」「ジカン」に多少でも余裕があれば、この仮説検証は多様な手法を取ることができます。また、複数サイクル回すことも可能です。

しかし余裕がないと、取りうる手法が限られますし、少ない回数で見極めなければなりません。何より余裕がないので一度のミスが致命傷になることもある。しかし致命傷を恐れて行動しなかったら、時間だけがすぎていく……。つまり「しっかり検討した結果として”良い/悪い”を判断すること」ができずに進んでしまい、気づいた時にはにっちもさっちもいかなくなっている。

多様性の時代と言われる中で、事業の不確実性は高まる一方。いきなり成功を掴み取ることはほぼ不可能。
大切なのは、一つ一つの判断を合理的に行い、必要な失敗を、必要なだけすること。
そして失敗という資産の先にある成功を、愚直に見つけていくことだと思っています。

準備なしの失敗はただの怠惰。準備した失敗は立派な資産。

今回の資金調達は、HeaRが「ティルト」を起こさないための、本当に本当に貴重なご支援であると感じています。
会社を立ち上げて、まだ4年目。代表含め、メンバー全員が百戦錬磨で事業を成功させてきたわけではない。ちゃんとの正攻法も、まだまだ見つけきれていない。そんな中でも、HeaRの事業と「青春の大人を増やす」というミッションに共感し、期待し、お金を預けていただきました。

我々はこの期待に応えなくてはいけません。

私はBizDev/PdMとして、事業の中核を担っております。
実は、着金してからプレッシャーを感じない日はありません。
正直、刻一刻とすぎる時間と闘いながら、ちゃぶ台ひっくり返して最初から思考とアクションを組み直したいと、週に一度は必ず感じます。

こんな時、私はポーカーの動画をよく見ます。

手札を見ること、チップを見ること、攻め時と守り時を見誤らないこと。
冷静に場を判断すること。
そのエッセンスを再確認して、またアクションする。

準備して、失敗する。失敗を活かす。
丁寧に、それでいてスピーディに仮説検証をしていく。

これからのHeaRに求められるのは、いただいたチャンスを活かして、着実に確実に前に進むことだと思います。
その先にある成功を、運頼みにせずに。

おわりに〜未来のNAKAMAへ向けて〜

HeaRの中心にあるのは「青春の大人を増やす」というミッションです。
私はこれを、絵に描いた餅にはしたくありません。うわべだけの言葉にもしたくありません。

ただ、これを実現するには、もっともっとNAKAMAが必要です。

  • もしポーカーが好きな方は、ぜひ一度、話しましょう!

  • HeaRのミッションに共鳴いただける方

  • HeaRの展開している事業にご興味ある方

  • 松丸さん、心許ないやけん、ワイがPdMとして入ってやるでごわす!(どこ出身?)

  • あんさん、事業づくりの基礎、ワテが叩き込んだりますさかい!(もはや誰?)

ぜひ一度お話しましょう!

今回の記事では深く話せませんでしたが、Twitterでは事業やプロダクト、組織づくりのことを日々呟いております。つぶやきを通してご興味・ご関心いただけましたら、DMでも構いません。ご連絡ください!(たまには、このnoteも更新します)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?