heldioリスナーにお届けするしおのはなし#2
アメリカ合衆国のアラスカ州北極海沿岸やグリーンランドに住んでいるエスキモー(あくまで総称)は塩を摂らないことで知られている。「人間は水と塩さえあれば1ヶ月ほどは生きられる」と言われるほど塩は人間に欠かせないはずなのだが、これはいったいどうしたことか?もしかすると私たちとは体の構造が違うのか?もちろん、そういうわけではない。そこには彼らの食文化が大きく関係している。
エスキモーの言葉の由来は「生肉を食べる者」だという。伝統的なエスキモーは狩猟によって得た獲物、例えばアザラシやクジラやトナカイなどの生肉を食べてきた。多くの民族が文明誕生以降、穀物を食べたり、火を通して肉を食べるようになる中、彼らは生肉を食べるという食文化を築いたわけだが、それが塩を摂らないこと関係している。
生肉からは血がしたたる。ということは、生肉を食べるとその獲物の血液も同時にいただくことになる。ポイントはこの血液だ。血液には塩分が含まれている。よって、血液を摂れば自動的に塩分も摂取することになる。つまり、エスキモーは塩はたしかに摂らないが、血液を摂ることで生きるために必要な塩分はちゃんと摂っている。
ちなみに、血液の塩分濃度は0.9%。ちなみに、海水の塩分濃度は約3%。ちなみに、なぜ血液の塩分濃度を約1%と丸めなかったか?0.9%というとなんか知識ありそ〜、賢そ〜にみえるのでは?と思ったから😆では、また次回👋😘
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