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ぷりっつさんの推薦本、ドンピシャ!

 本日のheldio#1217「イチオシの英語本を教えて!〜英語史ライヴ2024裏番組より〜」では、当日午前中に行われたぷりっつさん進行の裏番組の模様が配信された。やはり当日は興奮していたのだろう、頭に入っていなかったところも多々あり、今日の配信でそのときの内容をしっかり受け取ることができた。
 まず、本題から離れるが気づいたことが一つ。同じヘルメイトでも英語へのアプローチが微妙に異なる。今日の配信では、堀田先生が原本を読みたくていろんな言語を勉強されたという話があった。しーさんも同じく原本を読みたい、という動機が強かったようだ。(もちろん、お二人ともそれだけの動機ではないだろうが)それに対してぷりっつさんは、この本を読んで再び英語を勉強しはじめたという。勝手な推測だがこちらのキーワードは「構造」「読解」「文法」といったことになろうか?で、私は断然後者である。
 例えば古文。原文を読みたいから古文を勉強しようとは思わない(読みたいときは現代訳を読んでいる。)。思わないが、古文の文法、成り立ち、構造であれば興味が湧く、という具合だ。だから、今でも日本語の歴史とか古文の文法とかの本は手に取る。数学や物理を面白がるのも、その構造を理解するのが楽しいから。つまり、対象はなんでもいい。
 で、本題に戻ると、この本はまさしく私にぴったりだ。ぷりっつさんがこの本を私に強く勧めてくれたのは、「B&Cの読解にいい」というだけでなく、これまでのコメントのやり取りの中で、「umisioならこの本好きそ〜❤️」と見抜かれたからでは?などと勝手に推測している。いや、まさしく、ぷりっつさん、同類である。
 英語史ライヴから戻って早速図書館にリクエストした。内容を吟味して購入するためではなく、当日、パラパラ読ませてもらったときに通読本だと知り、とりあえず通しで読んでみようと思ったのだ。(終活の一環で蔵書は極力ゼロにしたいので。)
 で、「はじめに」を読んでなるほど!私にピッタリ!いろんな教科の教科書、読本を読んでて気になるのが「間」が飛んでいるところ。飛躍が多いのだ。それと論理と実務のはざまの論理が抜けがち。それはそっちでやっててね〜的に終わりがち。これが学習を進める上でのハードルを高くしている。
 私が田舎暮らしをはじめたとき、真っ先に必要になったのが草刈機やチェーンソーの使い方である。これを塩づくりの先輩の虎さん(ドラマにもなった有名人。松平健が演じた。)に教えを乞うたが、この人の教え方は全般において達人。ひと通り使い方を教えてくれた後、「じゃあこの廃材切っててね。」「この辺りの草を刈っといてね」と私にお手伝いを発注してくる。と言っても本当の目的は実地まで見届けること。実際にやってる中でわからないことが出てきてそれを聞いて完全に身につける。初心者にとってここらあたりが挫折するかどうかの境である。
 勉強でもしかり。「基本は教えたぞ。後は自分でやりなさい。」となりがちだが、習ったことを実地に移す途中にも伝えるべき論理が存在するはずだ。決して要領では済まされない、言葉で伝えられる何かがあるはずだ。そこまでやって教授の完成とするのがこの本だと解釈した。論より証拠。本書の「はじめに」から次に引用してみよう。

読者が本当にわかって、自分でできるようになることに責任をもつ本です。ですから「本当はわかっていないのに、わかったような気になる」のを断固として阻止します。…本当にわからない限り、わかった気にさせません。「絶対に誤解してはならないこと」はすべて「言葉」で徹底的に説明します。

 最後にこの本の出版社は研究社である。前回、紹介した斉藤浩一著「日本の英文法ができるまで」も研究社だった。辞書のイメージしかなかったが、いい本を出している。

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