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余談のやつ

スタンレー・ミルグラム著、山形浩生訳(2008)『服従の心理』河出書房

ここにはちょっとした余談的な感想を残しておきます。

服従のプロセス

服従をもたらす要因とプロセスは、本書でもキーとなる部分。
自分なりにノートにまとめてみた。

性差について

本実験は1960年代に行われた古典的なので、ほとんどの条件では実験者・被験者・被害者とも男性で実施されている。

唯一、被験者のみ女性にした条件が実施されている。
結果として、服従の程度は男性の場合とほぼ同じ。ただし感じた葛藤の程度は高かった。

実験者や被害者を女性にしたらどうなったんだろう?

成人女性が被害者でもあまり結果は変わらない気がするが(さすがに子供が被害者なら変わるかも?)、
実験者を女性にしたらどうなるかは非常に興味がある。

現代でも「専門家の女性になぜか自信満々で講釈をたれてくるおじさん」みたいな現象があるのを考えると、実験者が女性で被験者が男性の場合、権威性はけっこう下がるかもしれない。
まあだいたいの人はそれでも言うこと聞きそうだけど。

あと、「女性上司を持った経験のある人は少ない」的な記述があり、1960年代~、と思いました。そういう時代か~。

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