二人の嘘
お客様から貸していただいた本を読了しました
この作品にはただ生きていた人がいます
来る日々をいたって真面目に誠実に迎えて過ごして生きていただけです
ただ他人がそうだとは限りません
踏み躙る人がいるから踏み躙られる人がいます
踏み躙られる人が踏み躙る人を殺めてしまうと罪になります
どれだけの時を苦しく辛く絶望の縁にたたされたのだとしても刑を科されるのです
虐げられて踏み躙られた時間からの解放というものは踏み躙る人が生きるはずだった時間です
人を殺したら罪人になるんです
殴って傷つけて犯して追い詰めて追い詰めて追い詰めて追い詰める、そんな人だとしても
人はどこまでも悪魔になれるのでしょう
日々のニュースで報道される事件たちはただの悪夢ではないのですから
自身をいとうために身を正すことは
どこかのなにかにとっては間違いであることでしょう
正当性というのはいったいどんな基準がもうけられているのでしょうね
どうか、みなさまがご自身を生きやすくするための嘘たちが解れていきませんように
感想とも言えない感想を最後まで読んでいただきありがとうございました
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