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ママどこ?!子どもの目でママは魔法のように消えている

私がトイレにこもっている時
洗面所で歯磨きをしている時
下の子を寝かしつけしている時

2歳の娘がママーママ?どこ?!と
探しに来る

そんな時に思い出すのは
私が3歳だったあの夏の夜だ



その夜

母がいなくなった

さっきまでリビングに一緒にいたはずなのに、消えたのだ

辺りは真っ暗でパニックになる

ママが消えてしまった

家の中の扉という扉を開けても
どこにもいない

私はひとりぼっちになってしまった

もうずっとひとりぼっちなんだ


うわぁー!!!


泣き叫びながらドアの鍵をあけて外に飛び出す

走りながら向かったのは友達の家

のはずだけれどが1人で来たことなどないからどこが家だかわからない

知らない人の家のチャイムを押した

ピンポーン
誰も出てこない


記憶は飛び

次の瞬間

豆電球がついた寝室で弟を抱っこするママ

ママがいた



これが私の記憶である

後々私の母にこの時のことを尋ねると
どうやらリビングの隣の部屋で弟を寝かしつけていたらしい

玄関が開く音が聞こえて慌てて私を追いかけたら近くの友達の家付近で見つけたそうな


この記憶から言えることは

親が視界から消えることは子どもにとって想像より大きなストレスかもしれないということ

親を探しても見つけられない時は
文字通り消えていなくなってしまった
と感じている可能性があるということ

しかも結構大きい年齢になるまで


だから私は子どものママどこ?には
できるだけ反応したいと思っていて

娘が私を探している時は
トイレでうんちをしているのー!
洗面所で歯磨きをしているのー!
などと大声をあげ

下の子の寝かしつけ中は一旦中断してでも娘をぎゅっとするようにしているのである


おわり

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