【中医学】秋に起こる喉の痛みや咳 原因は乾燥ではない
【相談】
喉の痛みや咳が続きます。乾燥しているからでしょうか?のど飴を食べたり、水分を多めに取るようにしています。
【結論】
原因は、乾燥ではなく、寒さによってむくみ(体の中の水たまり)が固まるからです。
そのため、のど飴を食べたり、水分を多めに取るのは逆効果で、咳や喉の痛みが長引きます。
原因を間違えると対策を間違えるので、症状が長引きます。
1)秋の長雨
東洋医学を勉強している人の中には、「秋は乾燥の季節なので、乾燥に注意しましょう」という発信をしていることがあります。
しかし、秋は台風も多かったり、しとしと長雨が続くこともあります。
喉の痛みや咳の原因が乾燥していると勘違いすると、のど飴を食べたり、水分をたくさん取りすぎて、症状を長引かせてしまいます。
2)喉の痛みや咳の原因とは
秋の朝夕の冷え込みにより、喉のむくみ(体の中の水たまり)が固まるからです。
特にむくみが多い人は、体の中で、血の巡りがスムーズに流れる場所と停滞する場所ができるために、血の巡りが交通渋滞を起こし、喉の痛みや咳となります。
例えると
いつもは4車線の道路が、道路工事などで1車線になるため、車の渋滞が起こるのと同じです。
体の中で起こることは、自然界で起こることと同じです。
喉の血管周りのむくみが、朝夕の寒さで固まり、血管を圧迫するために、血の巡りが悪くなり、喉の痛みや咳が起こります。
この症状は、むくみが多い人に起こりやすいです。
むくみとは、西洋医学でいう皮下脂肪やリンパ液のことです。
体に余分な水分が多く、ポチャっとした体型で、
・夕方になると靴下の跡が残ったり、
・目の下に老化目袋がある人だったり、
・頬肉が分厚く顔がピクピク痙攣したりする人です。
3)じゃあ、どうしたらいいのか
むくみは食べたものからできています。
米、芋、パン、パスタ、バター、豚骨ラーメンなど。
これらは、寒さで固形化し、体の中で停滞すると粘り気を持ち老廃物となります。
例えるなら、
冷蔵庫から出したカチカチのバターのようです。
問題です。
カチカチのバターやカリカリのお米をどのようにして柔らかくしますか?
答えは
温めて混ぜる。
体も同じです、温めてマッサージする。
原因は、朝夕の冷え込み
手段は、何でも良いです。
・汗をかくような運動をする
・サウナや岩盤浴で汗をかく
・子供なら、乾布摩擦する
・高齢者や病後回復期の人なら、日向ぼっこやお灸をする
体の中で起こっていることをイメージできたら、対策は簡単です。