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【詩集】月のぬくもり、星のなみだ。

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10代~20代に描いた詩
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2024年6月の記事一覧

【詩】忠実に

【詩】忠実に

忠実に
どこまでも続く

切実に
どこまでも果てしなく

切っても切れない
焼いても燃えない

これを愛だと呼べるのならば
私はこれまでに
何度それを見つけることが出来ただろう
形として見えないそれに
何度惑わされただろう

忠実に
どこまでも続く

切実に
どこまでも果てしない

22歳の記憶

【詩】マシュマロ

【詩】マシュマロ

マシュマロを
くちに頬張ったときの様に

柔らかく
そして甘く
最後にはくちのなかで溶けてゆくような

そんな恋愛をすれば よかった

【詩】前へ

【詩】前へ

これが
私の出したその問いの答え

理解されなくとも
認められなくても
許されなくとも

勝手に出した答え

この答えを出した
私は前へ進むだけ

ただひたすら
ただひたむきに

前へ歩いてゆくだけ

26歳の煌めき

【詩】桜の花びら

【詩】桜の花びら

桜の花びらは
雨に打たれたり
風に吹かれただけで
簡単に 静かに散ってゆく

桜の木の下で
咲いていた菜の花は
雨に打たれても
風に吹かれても
簡単には散らないはずで

今、彼を好きだけど
疑う心を持っているのも事実

この愛情を
桜か菜の花の
どちらかで例えてみたらどうだろう

きっと 桜の花びらだと思う

心一面に咲く桜の花が
勇ましく散ろうとしている

26歳の煌めき

【詩】ハネムーンにゆくのなら

【詩】ハネムーンにゆくのなら

ハネムーンにゆくのなら
ヨーロッパにゆこう

ある時期
なぜかヨーロッパを1周しても
彼と一緒に過ごせることは出来ないと

頑なに信じていたから

26歳の煌めき

【詩】公園

【詩】公園

近所の公園にある
ゾウのすべり台
幼いころは 大きなものに見えた

大人になって
久しぶりに公園に来て
ゾウのすべり台を眺めてみた

体も大きくなった
私にはそう大きなものにも見えなくて
それは身長が伸びただけではないと思う

あの頃にあった
好奇心やあどけない笑顔や
正直に生きていけたことなんかも

24歳の葛藤

【詩】駆け引き

【詩】駆け引き

そう簡単に
伝えられるものならば
伝えてみせましょう

どうやら
私には駆け引きは無理みたいだから

恋に駆け引きは必要だと言うけれど
そんな悩んでじくじくしている暇があったのなら

私なら もうとっくに すきだと伝えている

24歳の葛藤

【詩】奏でだす音

【詩】奏でだす音

木の葉と木の葉が
風で揺れてぶつかり合って
奏でだす音

目を閉じれば
日常から解放されるような
優しい音

出逢った人たちの言葉には
感謝をするべきだ

たとえ 自分が望む
言葉がもらえなくとも

落ち込んだら
木の葉と木の葉が
風で揺れてぶつかり合う音を
思い出せばいい

24歳の葛藤

【詩】地面

【詩】地面

落ち込んだ時は
地面を見ないようにして
歩いていた

足先にひろがった
落ち葉をつま先で踏むと
軽快な音がなり
私はとたんに嬉しくなった

落ち込んだとき
地面を見てはいけないと
勿体ないことしてきたね

そのことに
気づけただけで
少し心が軽くなった

24歳の葛藤