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【詩集】月のぬくもり、星のなみだ。

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10代~20代に描いた詩
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2023年2月の記事一覧

【詩】あなたへ

【詩】あなたへ

あなたが
苦しい状況にいたことに
気づけなくて

本当に、ごめんね

わたしは
あなたの話を聞くことならできるし
抱きしめることだってできるのよ

忘れないでいて

あなたが
自分に負けそうになっても
わたしはずっとそばにいるってこと

あなただから

同じ道をあるいてゆく
覚悟はもうとっくにできているのよ

あなたとだから

【22歳の記憶】

【詩】おぼれていた

【詩】おぼれていた

あのころ
わたしは溺れていた
彼に。

振り回されてる
言動や行動さえも
受け止めていたし
愛おしいとすら感じていた

あのころ
私が彼に言っていた言葉たちは
自分が望んでいた言葉を
繰り返し言っていて

そうして
望んだ言葉が返ってこないたびに
ひどく落ち込んだ

一方的な愛情だということに
彼のつめたい背中を抱きしめたとき
気づいてしまった
まるで魔法がとけてしまったかのように

いまさら

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【詩】格好いいあなた

【詩】格好いいあなた

思い返せば
あなたはどんな時も
格好いいひとだった

いつでも
笑顔で接していてくれていたし
ポジティブな思考で
苛立ったりする素振りもみせなかった

だけどね

泣いている姿とか
本気で怒っているところとか
わがままなところでも
とにかく格好いい以外の
あなたを見たかった

見せてほしかったの

【22歳の記憶】

【詩】これが最後の恋だとおもった。

【詩】これが最後の恋だとおもった。

彼と初めて会ったとき
運命すらかんじた
そう言ったら大げさなことだけど

甘い吐息
零れ落ちる冷たくしたたかな汗
見上げるといつも笑顔があった

その笑顔をみると安心できた
ーこれで最後の恋にしよう。と

けれども
別れはふたりが愛し合い
駆けぬけた日々のごとく
突然おとずれた

他にすきなひとが
出来たわけでもなかったし
愛情が薄れてしまったわけでもない

あまりにも速いスピードで
駆けぬけた愛

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【詩】最後のわがまま

【詩】最後のわがまま

この別れを後悔するのならば
自分の怠った行動を後悔するべきであり
そしてそれを次の恋愛につなげてください

ーもう、終わったんだよ。

そう言葉にするのは簡単で
でも感情で理解することは難しくて
だけど再び寄り添うことはできないの

淋しいのも辛いのも
きっと今だけなんだよ

胸がくるしいのも
妙に泣けてきちゃうのも
今だけなんだよ、きっと。

心の片隅でもいいので
頭の奥のほうでもいいので
私と

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【詩】バレンタインデー

【詩】バレンタインデー

バレンタインデーは
チョコレートをあげて
告白する日で

ホワイトデーには
お返しがなくて
ごめんねの返事が返ってくる日だった

それを毎年繰り返して
ーすきです
そう言ってチョコレートを渡すその日は

あなたに
すきだと1年分言える日でした

【20歳の躓き】

【詩】つよさ

【詩】つよさ

強く生きていかないといけないと思わずに
弱さを見せながら生きてもいいのだと
考えられたらいいと思う

本当に大事なときに
強さを見せられたのなら
それでいいのではないだろうか

いままでひとりで
強く生きていこうとしていたけれど
だけど本当は孤独だった

そんな僕を弱いなんて言うひとは
本当の強さを知らないだけだから
何を言われても気にしない

本当に大事なときに
強さを見せられる

そんな人が

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【詩】誤算

【詩】誤算

彼の愛情に
身を包んで入れば
私は生きていけると
考えていたことは
誤算でした

誤算と言えば
あなたの愛情がなくとも
私は生きていけると
信じていたことも
それにあてはまる

ただしいことが
なにひとつ
解らないけれど

全てのことに
意味があると
信じていたいけれど

誤算なんて
ちいさな気のゆるみだと
思いたいけれど

だけど。

【24歳の葛藤】

【詩】チョコレート

【詩】チョコレート

あなたを忘れたくないので
もう少しのあいだだけ
悲しみの渦のなかにいてもいいですか?

たとえそれが
自分を苦しめるだけの結果だとしても
あなたを忘れてしまうくらいなら
その苦しみくらい我慢できるから

だから。

【15歳の居場所】

【詩】人生

【詩】人生

確実で
それでいて
安全に

人生という
道を歩んでいきたいけれど

どうしてかな
困難で
危険な道ばかり
進んできてしまったね

それもまた人生のひとつなのだろう

人と自分を比べても
意味を持たないときもあるの

立ち止まるときがあっても
過去にしばられて
身動きがとれなくとも

幸せは前へ前へと
押し寄せてくるから

信じて
人生という道を
歩こう

歩いてゆこう

【21歳の分かれ道】

【詩】街路樹

【詩】街路樹

誰かが手入れをしたから
街路樹はきれいになっている

手入れは怠ってはいけない

自分に対しても
磨き続けなければいけないんだって

ありのままの
わたしをすきでいてくれる
そんな嘘のようなはなしが
本当にあるのならば

今すぐに、私に教えて。

【25歳の居場所】

【詩】本当のところ

【詩】本当のところ

朝日が昇りきるまで話しあった

今後の
ふたりの関係について

私たちは本当のところ
本当のことを知らないわけではない

周りがみる以上に
おおくの物事を理解しているので
この結末をしらないわけがなかった

おたがい
本当のところ
本当のことなんて知り尽くしている

ただそれを
言葉にしないだけで

だけど
私は本当のところ
本当のことから目をそむけていたかった

【19歳の青春】

【詩】18歳の冬

【詩】18歳の冬

もう、
あなたは
どこにもいない

旅立ってしまったのだから
とおい、はるかとおい場所へ
その感情が

すれ違いを
認めるには子どもで
他にすきな子が
出来てしまったことを
受けいれるにも
やっぱりまだ子供で

感情が
言葉に
追いつかなかった

18歳の冬

【18歳の冒険】

【詩】心のあし

【詩】心のあし

マイナス思考より
ポジティブ思考のほうが
ずっといい

過去を振り返るよりも
未来のことを考えられるほうが
もっといい

自分の心にあるあしで
自由自在に世界を歩けたのなら
最高にいいこと

【25歳の居場所】