マガジンのカバー画像

【詩集】月のぬくもり、星のなみだ。

178
10代~20代に描いた詩
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

【詩】現実

【詩】現実

君のこころには
この現実の全てが
哀しみで溢れているように
映っている

―どこか、誰も自分のことを
 知らない場所に行きたいの。

君がそう呟いたとき
僕は返答に困ってしまった

少なくとも
この現実から逃げれないし
きっと、多分
君もこころのどこかでは知っている

だから

これから
君に吹く風は
優しく頬をかすめてくれますように

君に取り巻くものの
ひとつでもいいから
優しくからだを包み込

もっとみる
【詩】もういいかい?

【詩】もういいかい?

もういいかい?
君に話したこと

すべて 本当のことではないし
すべて 噓でもないんだ

まだだよ?
あなたから聞いたこと

すべて 本当のことではないことも
すべて 嘘でもないこと知ってるから
もう少し、信じたいのよ

君にすべてを伝えるのは
これ以上、無理だと思うんだ

かくれんぼしているみたいに
感情を捜しだすのも 疲れたんだ

だから もういいかい?

27歳の歩く道

【詩】ちぎれた雲の隙間から

【詩】ちぎれた雲の隙間から

交わした キスの数
限りない 愛の言葉
叶わない 夢の話
誓った  将来

それらはすべて
ちぎれた雲の隙間からもたされた

24歳の葛藤