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【詩】現実

君のこころには
この現実の全てが
哀しみで溢れているように
映っている

―どこか、誰も自分のことを
 知らない場所に行きたいの。

君がそう呟いたとき
僕は返答に困ってしまった

少なくとも
この現実から逃げれないし
きっと、多分
君もこころのどこかでは知っている

だから

これから
君に吹く風は
優しく頬をかすめてくれますように

君に取り巻くものの
ひとつでもいいから
優しくからだを包み込んでくれますように

時折、襲われる
かきたてる感情のなみが
静かに癒されるように

僕はそう願っているよ


27歳の歩く道

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