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死にたい。

 死にたい。

 元カノと久しぶりに電話した。「いつもの声で喋って」と泣かれてしまった。いつの間にか、自分が変わっていく。

 春になって、大学が始まって、生活が忙しくなった。人間関係が少し出来て、自分の心持ちも変わった気がする。気づけば毎日は予定でいっぱいになって、少し前の自分じゃ考えられないような生活を送っている。

 毎日会う友達に弱みを見せないように、明るい自分という皮を被って毎日大学に行く。いつしか本当の自分の声と作った声の区別がつかなくなっていく。これが変わると言うことならば、変化は死と同じだ。過去の自分を殺して、新しい自分を纏うこと。

 死にたくてたまらない。心はもう苦しくてたまらない。体は比較的元気だ。よく聞くけれど、こういう時に人は自殺するのだ。鬱が強すぎる時は自殺という行動すら取れない。程よく躁が混じった時、自殺は遂行される。

 別に死んでもいい気がする。何も思い残すことはない。特に未来への期待もない。元彼女がひとりで生きていけるかが心配だけど。あーだめだ、俺はあの人の面倒を見ないといけない気がする。もうぐちゃぐちゃだ。何もわからん!

 Tinderでもやって寂しさを埋めようかな。意外と現実的な案だと思うけど。

 体は元気だから、隣町まで買い物に行く。この時期は半袖しか売ってなくて辟易する。僕の腕はリスカだらけだから、もう一生長袖しか着れない。

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