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気付くことは変わること

先日、日韓の「少子化問題」について、両国には女性が働きにくいという共通の悩みがある、という趣旨の内容を他のブログに書きました。

すると、イギリス在住のイギリス人女性が、

50年代から60年代にかけて、イギリスも同じような環境だったけれど、最近はまったく違うとコメントを下さいました。

その方の夫は家事を手伝うし、彼女自身、息子さんを娘さんと同じように育て、今では息子さんが妻の仕事を手伝い、家族は一つのチームだと書いて下さいました。


彼女がおっしゃるように、世界は大きく変わりました。

たとえば60年代の米国では、職場ではまだ女性は男性のアシスタントです。そんな社会の様子がアメリカ映画をみると散見されます。

ところが一人の女性法律家が、女性差別を違憲とする判決を勝ち取ります。米国で介護が女性の仕事だった時代、介護する男性が逆に差別されていると訴え、ここで女性差別が憲法に反することを明らかにしたのです。それが、法律家Ruth Bader Ginsburg氏でした。

その後、米国に1972年「雇用機会均等法」が成立すると、

そこから、カナダ、イギリス、フランス、アイルランド、イタリア、デンマーク、ベルギーと次々に同じような法律が出来て、

ここから、世界の働くことに関する考えは大きく変化しました。


ところが、なぜか、まだ変わり切れない社会でわたしたちは暮らしています。

もちろん、日本にも「男女雇用機会均等法」はありますが、こちらは他の国とは違う形で生まれて現在に至ります。


わたしは、働き方の違いは、法律や社会制度の違いだと思うのです。

法律や制度には、わたしたちが思っているより遥かに大きな力があります。

しかも、それはわたしたちの考えや意識にも大きな影響を与えます。

法律はいつでも正しく、制度はもう昔からずっと続くものだと、わたしたちは思い込んでしまいます。

わたしたちは正しいものに従って生きていこうとします。

欧米やカナダ等、多くの国が変わり、

女性は自由に動けるようになり、

男性もbreadwinnerから解放されました。

少し遅すぎますが、それでも、まだ間に合うと思うのです。

もう古くなった法律や制度にわたしたちが気が付くこと、

それがわたしたちが暮らしやすくなるための始めの一歩だと考えています。



※最後までお読みいただきありがとうございました。

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