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何が幸いするかは、誰にも分からない
あなたは眠れていますか?わたしは昨年末から忙しすぎて、睡眠が上手く取れなくなっていました。
きっかけは、起業直前に、母が骨折して寝たきりになったことでした。このワークライフバランスがぼろぼろになった状態が、眠れな~い!に繋がっていきました。
現在は自宅に医療と介護関係の方が入って下さっていますが、この体制が整うまでの約2ヶ月で、わたしの体は悲鳴を上げ始めていました。
そこから、疲れているというのに、張り詰めた気分が抜けなくなり、体重増加が止まらず、腹部の張りで息苦しい、未病状態へと陥っていきました。
ただ、ここで2つ良いことが起こりました。
一つは、母に介護認定が下りたことです。足に障害があるというのに認定が下りず、5年近くわたしは母の介護をしていました。ところが、母が倒れたことで介護認定が下りたのです。ここから、ショートスティも利用ができるようになりました。
それからもう一つ、同居している娘が助けてくれたことです。
社会人の娘が家にいるというと驚かれることがあります。パラサイトという言葉が流行りましたよね。ただ、わたしはこれはちょっと強すぎる言葉だと感じていました。
何しろ、日本の女性で男性並みに働ける人は少数派で、女性の年収は今でも男性のようには上がりません。そんな女性が一人暮らしも大変だというのに、中には奨学金の返済する人もいます。それでは、食事さえまともに摂れなくなります。ですから、男女平等が進む欧米に当てはまる言葉が日本にそのまま当てはまるとは限らないと、わたしは思っているのです。
実際、わたしは娘が社会人になった時、
「出て行ってもいいし、家にいるのなら、家事を手伝って家賃を入れてね」
と言いました。そして、娘は今、後者を取り家にいますが、これがわたしにとって幸いだったのです。
会社を立ち上げ、慣れないことばかりの日々で、介護が始まると、心折れそうな時がありました。そんな時、娘がお茶を入れてくれたり、母と話をしてくれたり、ほんの小さなことですが、それがどれほどありがたかったか。逃げ道が塞がれて最も大変だった時、母と差しで向き合わずに済んだことは本当にありがたいことでした。
今は、体重増加をダイエットで対処するのは危ないということに気づけて良かったと思っています。きっと、一年のストレスが色々な形で外に出てきたのだと思うのです。
暑い日が続きますが、外に出て人と会っておしゃべりしたり、ゆっくり本を読んだり、無理な目標を立てないように気を付けています。
※最後までお読みいただきありがとうございました。