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ママもママの人生を歩く!

先日、音声配信Stand.fmにnoterさんのお一人、きいすさんをお招きしてコラボ収録をしました。

その時、印象に残ったことについて、少しお話させてくださいね。



あったらいいのに〜


きいすさんは、たんけん本のまちというウェブサイトをご自分で作られています。


きっかけは、本探し。

お子さんが欲しがりそうな本をネットで探されていた時、不便だなぁと思われた。本の情報はネットに沢山あるけれど、場所がバラバラ。だから、一か所に情報が集約されている場所があるといいのにな、と思われたのです。




「あったらいいな」が形になって


そこで、まずはnoteに子どもの本の感想を書かれます。コツコツと。そして、今ではその数が174冊!

そこから、きいすさんは、次のステージへと進まれました。それがHP作成。

私もそのプロジェクトの存在を小耳に挟んでいまして、どんなサイトができるのだろうと楽しみにしていました。

で、完成したのが「たんけん!本のまち」でした。



夢を仕事に!


もちろん、そのHP制作はただの趣味ではありません。いずれはそれをお仕事にしたい、そんな夢をお持ちです。

小さなお子さんがいらっしゃるきいすさんは、家に居ながらできる仕事をと考えられたのです。そして、今では仲間もできて、複数でHPの運営をされています。

それはまだスタートしたばかりのプロジェクト。なかったものが形になっていく、ゼロからイチへのプロジェクト。本好きが集まる街を大きく育てていかれるお仕事です。

思うように動けない時期がある、それは、女性の多くがたどるライフステージでもあります。

そんな時期に、きいすさんは、ご自分の思う形をサイトで表現され始めていました。


動けない母親たち


ところで、最近では、長引く感染症の影響で、保育園や学校、学童が、いきなりお休みということが珍しくありません。これまでの親たちが経験したこともない、大変な子育てをされている親御さんたち。

ギリギリで回していた暮らしでは、その一つが欠けただけで、ワーママは出社さえ困難になってしまいます。

東京の主要オフィス街の日中の人出調査結果では、まん延防止等の措置が取られた期間、子育て世代の多い30代女性の出社が大きく減っています。女性同士でも、子育て世代の30代と、子育て終了組の50代とでは、その差は大きく開いています。この差が開いた期間は保育園の休園が増えた時期と重なります。
日本経済新聞20220227「保育所休園 ママに負担 30代女性の出社減る 偏る育児コロナで露呈」



暮らしこそ多様

今は副業やフリーランスがもてはやされる時代です。けれど、フリーランスになって自宅で収入を得ることは容易なことではありません。

SNSは手っ取り早く収益を上げられると言われますが、その実、粘り強くコツコツと積み上げていくのが一番の近道とさえ言われている厳しい世界でもあります。

ですから、女性にとって、外で働き、時間と交換に収入を得ることの方が暮らしを容易に安定させられます。けれど、そこが難しいわけです。

私は、子どもの小児喘息で、外で働くことを諦めた時期があります。喘息は親の甘やかしなどと言われますが、病気は病気。目の前の子どもが、呼吸困難に陥っていく様をどうすることもできません。

小学校に上がると小児喘息は完治しましたが、働こうにも古びたキャリアなど誰も認めてはくれません。

約10年、発作の都度、点滴を受け、日に3回吸引をして、看護師さんのように子どもの体調を管理していました。けれど、あの不毛の10年が無駄だったとは思えないのです。


外からは窺い知ることのできない事情がどの家庭にもあります。家庭こそが多様なのです。

外で働きたくても働けないケースならいくらでもあります。

病気がちなお子さんのいる家庭、学校との相性の良くないお子さんの居る家庭、ワンオペ育児で力尽きて仕事を辞めた元バリキャリのワーママ。



ちょっとしたことで凹んでしまう

そんなママたちですが、たとえ働いていても、今は、子どもにゲームや動画を与えながら仕事を続けているママの多くが、大切な子どもの今日一日を、豊かな時間にできないことについて悩まれています。

親はどんな時にも、子どもに良い環境を与えたいもの。

それが叶わなければ簡単に凹んでしまいます。

それは、働いていても、働いていなくても同じです。


私は子どもの喘鳴がきこえてくると耳を塞ぎたくなりました。走れない子どもを見ると凹みました。それから、どんどん複雑になる子どもの交友関係で、器用に立ち回れない子どもの気質にも凹みました。

どうにもならない、だから、凹むわけです。

でも、凹んだって良いじゃありませんか。

また、もう一度起き上がれば良いんです。



良いことばかりが良いとは限らない

子育てを終えて気づいたのは、子育てでどんなに凹んでも、自分の人生はちゃんと続いているということ。

子どもを社会に手渡すまでの子育てプロジェクトは、人によっては容易ではありません。しかも、それは正解のないプロジェクト。

周りが簡単に手にするものが手に入らない、そんな子育てプロジェクトが回ってくることだってあります。ただ、諦めることを幾度も経験した人は、大きなプロジェクトに関わっている人だと思うのです。

良いことなんて何もない、なんて思わないでください。

人生も、与えられるプロジェクトも多様です。大きな育児プロジェクトに任命されたのであれば、それはあなた自身をも変えざるを得ないプロジェクトだということです。

加えて、良いことばかりが人を幸せにする、と言うわけではないのです。

そのプロジェクトを正解とするか不正解とするかは、あなたの解釈によるところが大きいのですから。


結びに

動けない。

凹んでしまう。

そうは思っても、その子育てプロジェクトの中心にいるのはあなた自身。たとえあなたに与えられた子育てプロジェクトがひどく困難なものであっても、それでも、あなたの人生もまた同時に時を刻み続けています。

遠い未来を見据えて動き出し、コツコツと何かを積み上げる。どんなにそれがゆっくりでも、それはあなたの人生に刻まれて行きます。

たとえ大きな結果が残せなくても、経験した日々は深く根を下ろし、あなたの人生を豊かにしてくれます。


今、大変な思いをしているママたちへ。それでもママの人生をゆっくりと歩いてほしい、私はそう思っています。

まだお若いきいすさんとお話して、なかなか上手くいかなかった子育てを終えてみて。今を生きるママたちへ、そんなことを伝えてみたいと思ったのでした。



きいすさんとのコラボです😊✨



先週、こんな嬉しいお知らせが届きました。読んで下さった皆様、ありがとうございました😊


#子育て #ワンオペ育児 #ワーママ

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