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安定か自由か

会社を辞めたいけれど迷っているという女性と、幾度となく話す機会があります。

そして、今回お話ししたいのは勤め先が大手である、という場合です。

そうした人たちの悩みは深く、占いに行く、神社に行っておみくじを引くという声も聞きます。親に話すと反対されるため話せないという声も少なくありません。(この悩みはきっと男性も同じだと思っています)


こんな時、わたしは勤め先の特徴は偶然ではないと感じるのです。

よく、日本のメディアの公平性につて、たとえば「国境なき記者団」が発表する「世界報道自由度ランキング」で、日本は180か国中70位(2024)で、OECDでは最下位です。

ということは、わたしたちは普段、やや偏った情報を見たり聞いたりしているということになります。

どうしてテレビや新聞などで報じられる内容に偏りがでるのかと言えば、競争が少ないことが原因と考えられると思うのです。

たとえば、米国では、これは調べたわけではありませんが、確かテレビのチャンネルは100を超しているはずです。日本ではテレビのチャンネルは主にNHK+5局。新聞も、地方紙やスポーツ紙などを除くと、朝日、読売、毎日、日経、、、と数えるほどしかありません。

なぜか、と考えたことがありますか?

こうした分野では規制があるため、会社が増えないという現実があります。

政治もそうですが、企業も、長年業種内での顔ぶれが限られると、やはりそこには力関係が生まれると思うのです。既得権というと少し強いなと思われるかもしれませんが、それでも力関係は生まれます。

就活生から見ると、そうした企業は大手です。

そこに入社すると安定が保障されますので、心配性な人ほど、そうした会社を選びたくなると思うのです。

けれど、息が詰まりそう、そんな声を幾つも聴いてきました。

たまたまかな?と最初は思っていましたが、辞めたいけれど辞められないとおっしゃるのは、有名企業にお勤めの方が多いようです。

そして、そんな企業の多くが、国の規制下にある企業です。

国に守られているということは、風通しが悪く、自由度が低いはずです。実は、わたしもそうした企業で働いて、驚いたことがありました。

一日の大半を過ごす職場が窮屈で、仕事が楽しくない、

つまり、やりがいを感じられないと言われるのです。

しかも、周りから見ると、恵まれた環境で働いているように見えるため、なかなか相談する人もいないと言われます。

親は安定を捨てるなんて無謀だと考えがちのようですが、働くのは本人です。

社風は偶然生まれたものではないとわたしは感じています。

伸び伸びと働きたいタイプなら、転職先は規制のない企業を選ぶと、職場では誰もが自由闊達に動いているはずで、

そして、競争のある会社では、きっとやりがいだけでなく、幸せも感じられると思うのです。

といっても、これはわたしの個人的な意見です。



※最後までお読みくださりありがとうございました。



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