数十年前いわれた言葉が現実に!その占いで立ち直れたあの日。
わたしは、ある時期から占いに興味をもつようになった。
予言
占いブームって、きっと何度もあった。ただわたしは占いとはほとんど関係のない人生を送ってきた。
ところが、ある日、ふと思い出した。
「55歳ですべてを失う」と言われたことを。
思い出したのはまさに55歳の時。
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それを言われたのは、はるか遠い昔。まだ20代前半の頃の話し。
「umiは55歳ですべてを失うって出てるよ。天中殺だって。占ったらそうでたの」なんて言われた。
「どうやって占ったの?」と尋ねると、生年月日で占ったと。
「ふ~ん、そうなんだ。55歳までは生きるってことね~」なんてのんきに答えていた。
占われる
彼女は会社の同期だった。嫌なこと言うな~とも思った。だから「もっと良いこといってよ。何歳で結婚するとか~」なんて返した記憶がある。
ただ仲は良かった。
女友達と旅行に行くと面倒に思うことが多かったけれど、彼女だけは自然体でいられた。気が合った。だからよく旅した。わたしが海外に住んでいた時も遊びに来てくれた。
それが知らない間に自分を占われたはじめての記憶。
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けれど、その後も勝手に占われた。で、ご丁寧にも、その占いの結果をみなさま教えてくださった。
残り3人全て男性。といっても、恋人だとか特別親しい間柄だったわけではない。
一人は会社の先輩。
もう一人は、女性専用のアパートで独り暮らしをはじめた時の大家さん。
それから、もう一人は塾の塾長。こちらは仕事で訪問したさい生年月日を問われ、待っていると、戻ってきた時には塾長の手にわたしの占いの結果が書かれていた。
いずれも20代の時。
占いブームだったのか。
おかしなものだ。
人の人生を占ってしまう人がいる。
ただ、その4人に共通していたことが1つあった。
それは、あなたは家庭に居る人だといわれたこと。つまり、専業主婦になるといわれたのだ。生年月日だけで?と思ったけれど、まあ、さして気にもしていなかった。
それから、55歳ですべてを失うといった人がもう一人いた。きっと同じ占いで占ったのだろう。
占いにハマる
人生とはおかしなものだ。
人の潜在意識の大半は普段の暮らしではでてこない。
55歳になった時、わたしの人生は荒れに荒れた。嵐どころか、ハリケーンレベル。わたしは地下にもぐり、地上に出てきた時には、家も車も長く手入れをしてきた大切な草木もすべて吹き飛ばされて何一つなくなっていた。
現実には、どこから見てもわたしは普通にわたしだったに違いないけれど、わたしの心の中はそんな感じだった。
ハリケーンが通り過ぎたあとのような状態。ずいぶん長い間、わたしは空だけを見つめていた。
その時、ふと思い出した。
「55歳ですべてを失う」というあの言葉を。
だから、わたしは占いにハマった。
どんどん出かけて行って、どんどん話した。抜けたのは元気になった時。いや、元気になったから行かなくなったのだと思う。
そう、わたしにとって占いはカウンセリングだった。
荒れ野に奇麗な若葉が目を出し、そよそよと優しい風がわたしの鼻をくすぐりはじめた頃、わたしは元気になっていた。そして占いを卒業した。
思えば、あの時わが友は何かがあった時は占いに行けと教えてくれていたのかもしれない。
ホロスコープ
先月、久しぶりに占ってもらった。それはわたしにとって初めての占いホロスコープ。
気になっていた。宇宙の星や月や太陽と自分との繋がりが。
占ってもらったのは気になっていたこと。
一つは、かつてわたしを占ったすべての人がいった言葉。それはあなたは家に居る人。
もう一つは今進めていることを手放す時期かこのままやっていくべきか。
答えは、外に出る人。そしてそのまま進めだった。
嬉しかった。
きっと後押しが必要な時期だったのだ。
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今年フリーになった。
けれど何度トライしても上手くいかないことばかり。
これって必要ないことなんじゃないか、そんなことを思いはじめていた。だったら家に入ってもいい。なにしろわたしは介護中。無駄なことにうつつを抜かしているのであれば家に居た方がよほど生産的。
ところが、答えはそのままGOだった。
嬉しかった。
なぜなら、親がつけてくれた名前でもなく、グルグルと回る天に紛れ込んだ小さな自分の動きがそういうのだから。
おわりに
あなたは占いを信じるだろうか?
わたしは占いは時にセラピストであり、時にお薬だと思う。
占う方との出会いも、まためぐりあわせの一つ。
そこも面白い。
本当は答えは自分の中にある、それは知っている。
けれど、わたしには時に占いが必要なのだ。
音声配信でもお話ししています。良かったらお聴きくださいね✨