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【ラスト考察】映画サイレントナイトのアートについてとブラックユーモア

今回は、サイレントナイトについてのラストに絞って考察していきたいと思います。

考察というか、「こういうことかねえ?」って感じの内容ですけども・・💦

扱っている題材や内容こそ重いものの、ブラックジョークが散りばめられてるし最後までめっちゃ面白いのです。(人におすすめできるかっちゅーと微妙かもですが)

【超簡単なあらすじ】
地方のとある家で家族・友人を招いたクリスマス・パーティーが行われた。懐かしい話に花が先、ひとときの団欒を楽しんだ。やがて彼らは、間も無くやってくるであろう謎の猛毒ガスに備え、政府が配布した自殺ピルを飲む予定で・・な話。

あらすじだけ読むと、なんともゾっとするような内容なんですが実際観てみると終盤までは割と普通のホームドラマっけがあって重々しさは感じないです。
ところどころ風刺というかブラックコメディっぽさは冒頭から感じますけども。


で、最後のアートですよねー!!この映画は。
アートが最後  がッ!! を目を開けた、あの映像の通り、アートは生きていてアートの考えは正しかった。

毒ガスで人は死なないということがアートの体で証明されたのです。

とはいえ、アートは皮膚がただれ流血してたわけで、アートが無害と決まったわけでも、毒ガスが人体に影響がないと決まったわけでもないんですけどね。そこまでは描かれずに映画は終わったので。

ただ、少なからず、死なないということがわかった。

けど、ここで妄想してしまうのは「生き残りのアート、この先どうやって生きていくわけ?アートの未来は?」ってこと。

アート以外の家族とその友人たちが全員が亡くなったということは、独りぼっちの未来が確定したってことですよね。

おそらくこの映画の世界で、どこかの場所ではアートと同じ状況の人もいそうですから(極めて少ないですが)そういう人たちを生きていくのかな・・とは思うけど。

っていうね!そこまで先を妄想して観てしまいました。

まあ描かれていないので妄想の域を超えませんが・・

アートが生きていたってことがこの映画最大の風刺な気がします。
愛する人のために無理やりピルを勧める人、本当は生きたいのに愛する人に諭されてピルを飲んだりした人。うっかり嘔吐でピルを服用できなかった恋人、そしてその恋人を想って刺殺したり。(無惨な死に方をしないためにかもしれないけど刺された激痛によりどっちにしろ苦しんだけども・・)

愛する人が苦しまないために、ですが、アートは運よく?ピルを回避できたことによって、生き返った。愛のために行動した人たちが死に、それに逃れた人たちが生き残ったというとこがなんとも言えない気分になりました。


おそらくアートのように生き残った人が各地でちらほらいても、一度は意識を失い流血し死んだようになるわけだから、それを見た周りはパニックになる。そして一気に薬を飲む。アートの家族のように。

誰も「きっと数時間後には生き返るだろう」なんて1ミリも思わないから、真実は毒ガスとともに消されていってしまうってところも、なんちゅーかねえ・・。

あと、ここも滑稽さが出てたと思うんだけど、最後の双子ちゃんのシーン。
もともとちょっと風変わりな双子キャラではあったけど、なんちゅーか「でしょうね!」って思ってしまう行動で、ちょっと笑ってしまった。アートの悲惨な状況を見て迷わずピルを飲んだあのシーンです。

アートがやばい!アート大丈夫か!!!と兄弟の死を嘆くそぶりはゼロで迷わずスっとピルを飲んだところが、なんとも奇妙なくらい冷静で。

その後両親も急いでピルを飲んで、まあそうするのはわかるんだけど、なんかこのシーンはブラックユーモア感をもちました。

より詳細のネタバレ感想はこちら↓

以上です!

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