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書くこと

はじめまして。

幼い頃から辞典が好きだった。
運良く家には壁に建て付けの本棚があり、百科事典(写真やイラスト入りのカラーのきれいなの)とか歴史読本のような辞典もあった。
父親がシリーズで集めるのが好きだったんだろう。

いつも手に取っていたのは花の辞典、王冠の辞典、宝石の辞典。
写真がとてもキレイで見るだけでもワクワクした。
王冠や宝石にはそれぞれにエピソードが書かれていて、そこからアンリ4世からホープ・ブリュー、マリー・アントワネット、ハリー・ウィンストンそしてスミソニアン博物館へと見知らぬ世界の扉を次々と開けていく。

バレエではチャイコフスキーの「眠りの森の美女」でオーロラ姫の結婚式にサファイアの精が祝福の舞を踊る。

その昔、貴族の間ではサファイアは愛の証とされ贈られた人が不貞を働くと色が変わるといわれたらしい。
それがほんとならエンゲージリングにはサファイアのほうがいいのかもね。
いやいや、不貞を前提とするなんて不毛だ。
やはりダイアモンドがベスト。

私の誕生石のガーネット。柘榴石。
「ムーミン」の中でスニフが見つけたのは赤いガーネットの彗星。
小学生の頃は9月生まれの妹のサファイアが羨ましかった。
海の青、空の青、瞳の青。
青が好きだった。
手塚治虫の『リボンの騎士』のサファイア姫も影響している。
今の年代になってガーネットの熟成した赤ワインを灯に透かしたような奥深い色を好ましく感じるようになった。

ダイアモンドは透明感と煌めきに魅了された。
美しいものが好きな人でダイアモンドが気にならないという人は居るのだろうか?

マリリン・モンローが「紳士は金髪がお好き」で歌った”Diamonds Are a Girl's Best Friend”。
お気に入りの映画のBURLESQUEの中で歌われていて巡りあわせを感じた。
モンローのお墓には夫だったディマジオの計らいで定期的にアメリカン・ビューティというバラが供え続けられていると聞く。

モンローの映画の中では「帰らざる河」が一番好き。
父親が西部劇が好きで一緒に観ていたので、この作品のモンローが印象深いのかも。

西部劇で好きな俳優はチャック・コナーズ。
当時O.Aされていた「アフリカ大牧場」という変なタイトルの西部劇の主役だった記憶がある。
彼の画像を検索したら何ゆえ思春期の私のツボにハマったのか全くの謎(笑)

当時話題になったアメリカドラマ「ルーツ」も彼が出演していたのがきっかけで見た。
このドラマからはクィンシー・ジョーンズのテーマ曲が印象深く、数十年後ジェイミー・フォックスがオスカーの主演男優賞を受賞した「Ray/レイ」を観てクインシーがレイ・チャールズと深い関わりを持つことを知る。
こんな感じで時を経たシンクロを楽しむこともある。

10代から書くことが好きで気に入った文章を模写したり思い付いた言葉を綴ったノートが十数冊手元にある。

ちょっとした自分の半生記。
私の喜怒哀楽の歴史が息づいている街のようだ。
街並みに立ち並ぶ記憶の家々を時折訪ねる。
開けっ放しの扉、きしみながら開く扉。
半開きのまま忘れていた扉。
ドアノブの壊れた扉。
様々な佇まい。

漢字の奥深さに傾倒するきっかけとなった家の扉を開ける。
幼馴染が事故で無くなった19才の秋。
『はかない』という字を辞書でひくと『儚』とあった。
絶妙な造りだと感じた。
その文字の横に「夢見ることはやめないよ」と添え書きがあった。
なかなかに青いのだが、今の私といえば、、、確かにやめてないんだな。これが。
私が夢見ることをやめるときは終わる時だろう。
生きていくことが好き。
今日の自分は昨日までの自分より何かを体験している。
何もしなかったなぁという日でも生存時間の記録は塗り替えてる。

今を暮らす部屋に飾った生花はピンクのガーベラ。
街頭のフローリストで目に留まった。
調べてみると花言葉は「崇高美」「熱愛」「崇高愛」「童心にかえる」
幼い頃の思い出を誘ってくれる花で
童心に帰りたい時や、
素直な自分に戻りたい時には部屋に飾って静かに眺めるのがいいらしい。

花言葉で一番に思い出すのが、ヒース(エリカ)=孤独。
そこから連想するのがデラシネ=根無し草。
辞典によると故郷をなくした人という意味がある。
平たく解釈すると淋しげな感じ。
でも私は心の故郷を探す旅を続けるポジティブさを感じてしまう。

この花言葉が印象深い理由?
直感が言葉を選ぶ気もするが。
自分自身を生きていくための神からのgiftだったのかな。

私の魂は自分自身にしか根づいていない。
どう生きてもこの自分にしかなれなかったと思ったりする。
魂の声を聞いてすべてを自分以外の人が理解することは不可能だ。
それを求めると関係が軋む音が聞こえてきて、
違和感で自分がそこに居づらくなる。
理解というよりは寄り添ってくれる事を求めている。
自分とは違うものという認識で受け入れてほしいと思う。
人はひとりでは生きていけないという部分、
精神的な面で私は痛感する事が多いな。

誰とどう出会うか、分かり合うか
God Only Knows
委ねて生きる。
自分の心地よさを選ぶ。自分を生きる。
たおやかに、しなやかに。
それが理想。
なかなかそこに到達出来ないというのも人生の愉しさのように今は感じている。

こんな事を思いつくまま綴っていくスタイル。
テーマを決めて書いていけたら良いなと思っている。
出会えたり繋がったりして新しい学びを得ていく場所になると嬉しい。

では、またお会いしましょう。

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