短歌まとめ(2024年7月,8月)
自選短歌5首
見たかった動画の前のCMできみと出会って未来が狂う
現代の同音多義語「♥」には「大好き」も「は?」も込めれていいね
推しの推しは推しなんだよな 僕たちが収束してく先のろふまお
落とし物じゃないな眉がよれているこのこもだれかの家の推しぬい
主人公にはなれなくてぴかぴかの靴の踵を砂利に沈める
そのほか7月、8月に詠んだ短歌
長尺の動画の中のCMにきみが出てきて、…何見てたっけ?
「遅くない? 今更推すの?」
「見つけたのは今なんだから仕方がないね」
「推せるとこ? 人柄と、」
「はい」
「声の良さ」
「うん」
「腐男子で」
「待って詳しく」
幸せになれたらいいね 前向きな祈りも♥の形になった
本性は見ないふりして金曜日(死ぬまでずっと消費させてね)
「やで」「やねん」 私の語尾の不自然なところは君のせいなのだった【題『やで』】
諸般の事情により記事の作成が遅くなってしまったので、今回、7月と8月の短歌については、まとめて1つの記事にすることにしました。まとめを楽しみにしてくださった方、大変長らくお待たせいたしました。楽しんでいってね。
この2か月は、色々な推し活ばかりしていたように思います。
創作のペースは一旦落として、推し活日記をたくさん書いていました。
歌を振り返ってみても、やはり推し活、推し語りにまつわるようなものが多かったです。ていうか卑近なことばかり書きすぎなんだよな。と思わなくもない。けど、そこはそれ、梅ヶ香堂の短歌「つぶやきおよびさけび」は「日常と性癖の短歌」がコンセプトなので……。それもまた味ということで、今後もよろしくお願いいたします。
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