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3割の「そうだよね」に甘えたり甘えなかったり~『朝1分間、30の習慣。』を読んで~
最近、kindle Unlimitedで読める、「小説ではない本」を読むのが、ひそかなマイブームだ。こういう本のことを何と呼べばいいのか、小説の虫の私はいまだによくわかっていない。「実用書」でいいのだろうか?
こういう「小説ではない本」については、自分の中にまったくない価値観の本は自分に響かない、と感じている。3割くらい「そうだよね~」と思って、残りの7割で「そうなんだ!」「なるほど!」と感じるのが、心地よく内容を受け取れるバランスのような気がする。
小説も意外とそうかもしれない。好きなストーリーが予想されるタイトルやあらすじの小説を買うのだから、やっぱり3割くらいは「そうだよね~いつもの~」という感覚といえばそうだ。
さて、私が今回読んだのは『朝1分間、30の習慣。』という本だった。もともと私は朝の時間は大切だと思っているので、3割くらいは「そうだよね」という話だろう、と踏んだわけだ。
この本では30の習慣を「Question」「Action」「Plan」各10個ずつにわけて紹介している。印象に残った習慣の話を、各章からひとつずつ書いてみることにする。
今日の視点のほかに、未来からの視点も
Question4.叶えたいことに近づくために、今日できることは何?
「Question」の章では、朝の自分に問いかけたい質問が10個示されている。その中で一番響いたのが、これだった。
「叶えたいことに近づくために、今日できることは何?」
今日は今日であると同時に、未来への最初の一日なのだ。
このセクションには、次のような文章も併せて書いてある。
人生において大事なのは、緊急のことではなく重要なことです。
うわー! 忘れがちだー!! と机を叩きたくなるのは、私だけではないだろう。
緊急のことは、今すぐやらないと間に合わないという精神がはたらく。しかし、重要なことは、その先に続く目標が大きすぎるがゆえに、なんとなく手をつけづらくて、おっくうになってしまいがちだ。今日は緊急のことで手がいっぱいだから、また別の、もっと時間に余裕があるときに……。
時間に余裕があるときなんて、永遠に来ないのに、だ。
りかちゃんの場合は……
だからこそ朝の、頭がまっさらで、どの緊急事項にも追われていないタイミングで、重要なことを確認するべきなのだ。
「叶えたいことに近づくために、今日できることは何?」
小さな一歩は、どんな日でもきっと踏み出せるし、その一歩が積み重なれば、そのうち千里にも届く。
私の場合だと、なんだろう。仕事についてと、人生について、ふたつ考えるとよいと書いてあった。
仕事については、とにかく就労移行支援施設に毎日コツコツ通って、生活習慣を整え、施設にいる間は少しでも資格の勉強をする。という感じだろうか。わりあいスラスラ出てくる印象だ。
人生については……そうだな。今日でいえば、小説を読みたいと思っている。次の章にかかってきてしまうのだが、最近「インプット期」にさしかかっているようなので、自分の趣味の創作の糧になればいいと思う。
と、ここまで書いて思ったのだが、「ブログを書く」というのも、一応毎日noteにアクセスすることを目標としているので、どちらかというと「緊急」の用事だ。それに対して「重要」な用事は、やはり創作小説関連の活動だろうと思う。……いやnoteを書くのも重要だが……。
インプット期ではあるが、小説を保管しているフォルダをちょっと開くくらいしてもいいだろう。
インプット? アウトプット?
Action1.朝1分間だけでも「インプット」をしてみる
「Action」の章では、朝に取り入れたい行動が10個示されている。これらについては「知ってるけどやってないんだよな~」というものが多かったが、最初、この「インプット」については新鮮な驚きがあった。
インプットをしなければアウトプットしようがない、というのはそれはそうなのだが、そのインプットを朝に! 行うのか!!
よくインプットとアウトプットの話で、インプットとアウトプットの比は3:7がいいとかいう話がある。それはたしかにそうなのだろうが、私はどうもこの比を保つのが苦手だ。
というのも、気分がノッてくると、集中力の続く限りそれをしてしまいがちなのだ。特にアウトプットは、自分が終わりを決めないと際限なくできてしまうので、すぐアウトプットのほうに天秤が傾いてしまう。
そして疲れ切った頭で、「そういえばインプットしてないな……」と思っても、もうなにも頭に入らない。そんな生活ばかりしている。
その反動で「インプット期」という、アウトプットのやる気がなくなってインプットをしまくる時期もあり、バランスが悪いなぁ……と常々思っていた。
そこで、この「Action」が効いてくるのだ。7割のアウトプットのために、3割全部とまではいかなくても、頭が疲れていない朝の時間にインプットをしておく。画期的アイデアだ……。え、感動してるの私だけ?
インプットの内容も大事
そして、インプットもやみくもにすればいいというものでもない。マツダミヒロさんは、こうも書いている。
これまで読んだことのないジャンルの本を読むことが、より人生の幅を広げてくれるのです。
うわー! 心に刺さるー!!
だって冒頭に「3割くらい『そうだよね~』と思って、残りの7割で『そうなんだ!』『なるほど!』と感じるのが、心地よく内容を受け取れるバランスのような気がする。」と書いたばかりである。それは甘い考えだったのだ……。
よく考えてみれば、私がkindle Unlimitedで読んでいる本は、似たり寄ったりのものばかりだ。それでは、一方向への知識は深まるかもしれないが、幅は広がらない。
もっと豊かな人間になるためには、全然読んだことのないジャンルの本に挑戦する勇気も、必要なのだ……!!
そういえば私が好きな小説の作家さんに上橋菜穂子先生がいるのだが、彼女もとてつもない量と種類の本を読むので有名だ。上橋先生をリスペクトしたつもりで、もっといろんな本に挑戦してみよう。
脳の領域を意識
Plan1.「コンタクトリスト」をつくる
「Plan」の章では、朝を経て、一日の計画に取り入れたい考え方が10個示されている。特に目からウロコだったのは、この「コンタクトリスト」の話だった。
ところで、私はここ半年くらい「バレットジャーナル」にハマっている。タスクをとにかく書き出して、頭をスッキリさせ、タスクを管理する手帳術だ。
とにかく書き出すタスクの中に、「だいたい1時間くらいかかるもの」と、「10分かそこらで終わるもの」が混ざっているな~、と、最近感じ始めていた。
そこに、この本が答えを提示してくれた。重さが同じくらいなのに、時間が違う。その影響は、「人間関係のあるなし」にあった。
使う力が違うから、同じタスクとして認識する必要はありませんし、同じものとして扱うから混乱を招くのです。
人間関係のない、1時間くらいかかるタスクは、想像力やひらめきを使う。人間関係のある、10分かそこらで終わるタスクは、コミュニケーション能力を使う。
全然違うタスクを、並列に扱っていたから、違和感があったのだ。
もっと分けられそうな気がしてきた
ここで紹介されていたのは、「人間関係があるかないか」でタスクを別のところに分けて書くという方法だった。
だが、日々バレットジャーナルを書いていてふんわり感じていたところを反映させるなら、もっと、4ヶ所くらいに、書くスペースを分けられそうな気がしてきた。
(1時間くらいかかる)やらなければならないタスク
(10分くらいで終わる)やらなければならないちょっとした作業
(10分くらいで終わる)人間関係のあるタスク=コンタクトリスト
(1時間くらいかかる)やれたらいいなということ
私は今仕事をしていないのでざっくりした分類になっているが、1は仕事のタスク、4は人生を豊かにすることがら、と思ってもらえればだいたい同じことだ。
とにかく、ここで学んだのは、「全然違うタスクを、並列に扱うと、混乱する」ということ。なにを違うタスク、同じタスクとするかは、個人の考えにもよると思うので、私はコンタクトリストを採用しつつ、自己流のこの4つのリストでやってみようと思った。
今後に活かせそう
とまあ、こんな感じで、納得と驚きをもってこの本を読み終えた。
巻末には朝の時間を有意義に使うための「プロダクティビティ・シート」というものがついており、自分でも印刷できるよう、データも添付されていた。ありがたい。記録が大好きな私としては、ぜひ使ってみたいと思わされた。
この本を読んで、今後変えていきたいと思ったことは3つ。
モーニング・ページ(『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』)が終わったら、プロダクティビティ・シートを埋めてみる。
朝、移動の時間に、なるべくいろいろな種類のAuddibleを聴く。
バレットジャーナルに、4つのエリアを設ける。
さあ、読んだものを実践に変えていけるか? 楽しみである。