梅若 基徳

中世より代々続く梅若家に生まれ、能の役者をしております。日本能楽会 能楽協会会員 日本伝統芸術文化財団代表理事 西宮能楽堂主宰。「能」を趣味として習われる生徒さんも募集中です。観るだけでなく、体験して心身共に「日本人力」を養いませんか?

梅若 基徳

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最近の記事

意外と知らない龍(竜)のこと、爪の数

意外と知らない龍(竜)のこと、爪の数 そもそも龍(竜)とは、中国などの東アジア地域の古代神話で登場する神の化身であり瑞祥の象徴です。その歴史は紀元前5千年まで遡ります。 中国の龍は権力を表し皇帝の服飾品や器物にしばしば用いられました。龍の体は9つの動物からできており、角は鹿、耳は牛、頭は駱駝、目は兎、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、腹は蜃(みずち)、うなじは蛇と言われています。 ↑蜃とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物。古代の中国と日本で伝承されており、竜の類とする説とその

    • どんど焼き

      どんど焼き、とんど焼きなどどれが正解なのかな…。 どんど焼きの言葉の由来は、「どんどん」燃える様子からきている説をはじめ、燃やす時にはやし立てていた台詞「尊と尊と(とうととうと)」とする説、燃やした青竹が「どんっ」と弾ける音がすることに由来する説などが様々あります。 また、行事の発祥については、正月飾りを燃やす行事として近畿や北陸周辺で行われていた「左義長(さぎちょう)」だと言われている。 左義長は、元々1月15日の夜に行われる平安時代の宮中行事であり、当時は三毬杖(さ

      • 能 土蜘蛛から見る「鬼」の正体とは

        「土蜘蛛」とは 上古の日本において朝廷・天皇に恭順しなかった各地に存在した土豪たちを示す名称であり、鬼や妖怪の名称ではない。 近世以後は、蜘蛛のすがたの妖怪であると広くみなされるようになった。 土蜘蛛は古代、大和朝廷側から異族視されていており、『日本書紀』や各国の風土記などでは「狼の性、梟の情」を持ち強暴であり、山野に石窟(いわむろ)・土窟・堡塁を築いて住み、朝命に従わず誅滅される存在として表現されている。「神武紀」では土蜘蛛を「身短くして手足長し」と形容するなど、異形の存在

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        • 能「葛城」からみる神格の変化と役行者の存在

          先ず、能『葛城』では、女神とされている一言主神ですが実は男神です。 なぜ男神を女神とする必要性があったのでしょうか そこには時代とともに降格していく神格と、役行者との関係性があります。

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          私の大好きな「えべっさん」

          私はお詣りは勿論のことですが、 あのワクワクする雑踏や ノスタルジックなお化け屋敷、 圧倒的に多い屋台が大好きで毎年必ず行きます。 「えべっさん」は毎年1月9日〜11日にございます。 9日が「宵戎(よいえびす)」、 10日が「十日戎(とおかえびす)」、 11日が「残り福(のこりふく)」と呼ばれます。 『えべっさん』は関西中心に 「恵比寿神」を祭る神社で行われます。 特に有名なのは本家である 兵庫県西宮市の「西宮戎(にしのみやえびす)」で、 毎年行われる

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          七夕(しちせき)

          七夕に何をお願いされましたか♪ また、「七夕」と書いて何と読みますか? 先ず「七夕」は「しちせき」と読むのが本来で、当て字で「たなばた」と読ませてます。なぜ当て字?なぜお願いする?なぜ笹? 七夕は、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の五節句の一つです。 「たなばた」と何故言うようになったのかは諸説ありますが、これは別の行事の「棚機(たなばた)」と言う、古い日本の禊ぎの行事から来ており、また本来の棚機は、天の川伝説とは関係ありません。

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