![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60189116/rectangle_large_type_2_8a25f31fc07d003455bee3768bfca57a.jpg?width=1200)
私の大好きな「えべっさん」
私はお詣りは勿論のことですが、
あのワクワクする雑踏や
ノスタルジックなお化け屋敷、
圧倒的に多い屋台が大好きで毎年必ず行きます。
「えべっさん」は毎年1月9日〜11日にございます。
9日が「宵戎(よいえびす)」、
10日が「十日戎(とおかえびす)」、
11日が「残り福(のこりふく)」と呼ばれます。
『えべっさん』は関西中心に
「恵比寿神」を祭る神社で行われます。
特に有名なのは本家である
兵庫県西宮市の「西宮戎(にしのみやえびす)」で、
毎年行われる『福男レース』で有名です。
今回もあっちこっちのテレビで放送してました。
あと商売の町大阪の「今宮戎(いまみやえびす)」が双壁です。
でも、今宮戎は昔は「今西宮戎神社」と呼んでいました。これは「新しい西宮戎神社」という意味で、後に作られました。
それが短縮され「今宮戎」になったそうです。
「えべっさん」とは「神様」のことを「神さん」と呼ぶ、
関西人得意の馴れ馴れしい表現で、
全国的には「えびす様」
または「恵比寿神」と呼ばれている七福神の一人です。
なんと、日本の国を作ったとする伊弉諾尊と伊弉冉尊の息子とされ、
七福神の中では唯一国産の神様とされています。
この七福神も調べると面白く破天荒です。
インドのヒンドゥー教3人(大黒・毘沙門・弁才)、
中国の仏教1人(布袋)、
道教2人(福禄寿・寿老人)、
日本の我らが恵比寿(えべっさん)
が入り混じって形成された、
いかにも日本的でいい加減な節操?のない
神仏混合からなる寄せ集め集団なんです。
実際私にはどういう人選で
このメンバーになり、
何が目出度いのか解りません。。。
また、恵比寿神様はあの福々しい顔に似合わず苦労人?で
3歳まで足が立たず、それを理由に船に乗せて捨てられ、
漂着した先が兵庫県の西宮なのです。
えびすを「夷」や「戎」とも書かれることから
異民族の漂流者との説もあります。
ですから3歳まで足が立たない⇒
足がない⇒
「蛭子・ひるこ」(蛭は足がないので)⇒
足が出なくて歩けない⇒
赤字が出ない⇒
商売繁盛となったみたいです。
そう言えばこの「蛭子」の字で、「えびす」と読み、
漫画家の蛭子能収(えびすよしかず)さんもいますネ
とにかく足が立たないから商売繁盛とは無茶苦茶な発想ですネ。
また今宮戎になりますと、
もっとひどい?仕打ちに会い、
あの福耳にもかかわらず耳が悪いとされていて、
今宮の神殿裏にはドラがあり、
銅鑼を叩きながら「えべっさ~ん聞こえてるか~」
「えべっさん頼んまっせ〜!」と
絶叫してお願いします・・・。
耳が聞こえないなんてどこにも記述がないのに、
足は立たない、耳は聞こえないと、
もう大阪人ったら神様に対して失礼極まりない扱いです・・。
だから私は今宮戎はやり過ぎ感があるので
あまり好きではありません。
でも、圧倒的に多い露店廻りは大好きでワクワクしますが(笑)
でもそんな感じで捨て子にされ、
3歳になっても歩かれないし、頼りなく、
格の低い神とされていて、
そこが逆に判官贔屓的に
関西にウケている理由であり、
また関東ではウケなかった理由かもしれません。
ちなみに関東ではおなじ商売繁盛の祭りとしては
酉の市があり、
これは国家的英雄とされる日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭っています。
英雄「日本武尊」と、歩けない「えべっさん」。。。
なんとなく、江戸とはえらい違いと差があります。。
でも私は大好きなんです
「えべっさん」
ちなみに「えべっさん」だけ参ってはダメで
「大国主命」、または「大黒天」に参れと先輩に教えられました。
えべっさんの釣った魚を
大国の袋に入れないと手元に残らないそうです。
いかにも大阪らしい考えですネ(笑)
皆さんのご多幸をお祈りいたします。
いいなと思ったら応援しよう!
![梅若 基徳](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60185173/profile_24a213607842a2646ee3573545357011.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)