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高齢になってからの移住、あり?なし?(1/3)

夫婦2人暮らし。
奥さん、認知症。
奥さんの介護を家族にも協力してもらうために、市街から移住。
外出機会は、週1デイサービスのみ。

ダンナさんは介護疲れが見られる。

奥さんの外出頻度、サービス量を増やしたい。

増えない。

なぜ?


奥さんがこう言ってるから。

「もう新しい人と出会いたくない」
「どこにもでかけたくない」


今回は、この発言の原因のひとつでもあるだろう


『リロケーションダメージ』


について解説します。


まずリロケーションって何?


住み慣れたこれまでの地域や生活空間、人との関係性の中での生活を離れ、新たな場所へと生活を移すこと。

要するに、移住。


では、高齢者の移住はどんな理由で起こるのか?

主に5つ。


①生活上での不安
②身体機能の低下
③社会的事情
④自らの意思決定
⑤自宅退院への希望

※赤星ら,2018


5つのうち、①②③は、“せざるを得ない移住”

④⑤は、“希望した移住”


全ての移住が悪いわけではないが、
高齢者、特に障害のある方にとっては、
悪い影響を及ぼす移住もあることを知って欲しい。

特に“せざるを得ない”移住は、悪い影響を出しやすい。


そんな移住による悪い影響を、

『リロケーションダメージ』と呼ぶ。


次回の記事は、リロケーションダメージについての解説します。

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