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夫のうつ闘病記⑦
数日経っても子供を危険な目にあわせてしまうところだったと罪悪感と、夫に世話を任せてしまった自分のアホさ加減に悲しみとイライラの感情がぐるぐるしていた。
このままでは、ネガティブな感情の渦に私もメンタルがやられてしまいそうなので、なんとかしなければとプラスの方向をみるようにした。
そうだ、友人が言っていたゲームをやらせてみてはどうだろうか。
うつに効果があるかはわからない。
でも、少しでも早く夫には鬱が寛解状態になってほしくて、藁にもすがる思いでやってみることにした。
任天堂Switchは元々家にあったので、ゼルダの伝説と集まれ動物の森のソフトを購入した。
夫には、うつに効果があるかもしれないと友人から聞いたと説明した。夫はもともとゲームをやるタイプだったので、すんなりとやってみるよ、と答えてくれた。
まずは、集まれ動物の森をやってみる。
ゲーム内容は、無人島にプレイヤーが移住をしてきて、家を建てたり、お店を建てたりして自分の力で開発を進めていくのが主な内容だ。
プレイヤーの他にも、動物の住人がいて、会話や、ぶつぶつ交換など通して仲を深めていく。
夫は、無人島を開発するのが楽しいようで、1日の大半を寝て過ごしていたが、その時間がゲームをする時間になった。
夫の表情が少し明るくなった。
他者にはわからない微々たる変化があった。
つづく
夫のうつ闘病記⑧