季節外れの梅しごとの魅力【秋冬限定!8つのレシピをまるごと公開!】
1.はじめに
こんにちは。このnoteを手に取っていただきありがとうございます。
私は富山県で梅の木60本と4人の子どもを育てる母をしながら、 Instagramで「梅っ子ちゃん」のアカウントを運用し、「癒しの梅しごと」をお伝えしています。
これまでの8年間、梅農家として梅を育て、販売し、そして「梅しごと」の楽しさを伝え続けてきました。「どうやったらもっと気軽に梅しごとが楽しめるか」をいつも考えながら梅しごとのアイディアを発信しています。
こんな私が今回伝えたいのは、「秋冬でもできる、季節外れの梅しごと」の魅力について。
「梅しごとって夏だけのじゃないの?」と思ったあなた!
「実は、秋冬こそ『冷凍梅』が大活躍するシーズンなんです〜!
冷凍梅を使えば、秋に旬を迎える柚子やカリンと合わせて、見た目も可愛いシロップや果実酒が簡単に作れちゃいます🍋🍐✨
お湯割り、紅茶割り、生姜やシナモンなどのスパイスと合わせても、楽しみ方が広がります。見た目も可愛く、体がポカポカ温まる、そんなホットドリンクは絶品!さらに、梅のクエン酸やポリフェノールといった、1年中取りたい健康成分がたっぷり!
季節外れの梅しごとを楽しみながら、心も体もポカポカにして冬を乗り切りませんか?冷凍梅のストックがある方は、今こそ使いどき!ストックがない方は、来年の6月、梅の季節には冷凍用の梅をたくさんストックしちゃおう!思ってしまいます!
\4分動画で記事の流れが丸わかり/
さらに、今回のnoteでは…
「冷蔵庫にペタッと貼れる可愛いPDFレシピ」も用意しています!
A4縦型で印刷することもできて、スマホに保存することもOK。
このPDFは、noteを購入してくださった方だけの特典です。
キッチンの横にペタッと貼るだけで、「今日はどのホットドリンクにしようかな?」と迷う時間が楽しくなるかも…!
2.簡単すぎる!「冷凍梅」の作り方【メリット・デメリットも解説】
▪️冷凍梅のメリット
梅って実は、「冷凍」するとその細胞が壊れて、梅のエキスが出やすくなります。そのため、シロップや果実酒の漬け込み時間が短縮されます。
仕込んでからたった2日で完成します!そして、1年中好きな時に梅しごとが楽しめる!冷凍しておけば、梅の健康効果が1年中とれる!
冬は特に、冷え対策や疲労回復にピッタリの「梅のクエン酸」をお湯割りドリンクでどうぞ。
▪️冷凍梅のデメリット
梅が手に入るのは6月の短い旬の期間しかないので、この時期にまとめてストックする必要があります。
また、冷凍庫のスペースは少し必要ですが、おいしい梅しごとのための大切なスペースと考えると楽しくなりますよね!
▪️冷凍梅の作り方
私のおすすめは梅が熟れてきた頃の完熟梅(黄色い梅)を使うこと。でも青梅でも同じようにできるのでご心配なく。
梅をさっと洗い、水気を拭きます。時間があれば干して表面を乾燥させてもOK。ヘタが残っっている場合は竹串やステンレスピンを使って取ります。完熟梅の場合はヘタが自然に取れているものがほとんどなので、この作業は不要なことが多いです。
冷凍用のジップロックに入れて、空気を抜いて、すぐに冷凍庫に入れます。これだけ!
▪️冷凍梅の保存方法と保存期間
冷凍梅は1年以内に使い切るのがおすすめです。6月に冷凍した梅を、その年の秋冬に使い切れば、冷凍庫も空いてすっきりします。4,5月頃になり暑い日が増えると、あ〜早く梅ジュースのみたい!って気分になるので、その頃に作るために残しておくのも良いです。次の梅の季節が来る前には使い切りましょう。冷凍期間が伸びると霜が増えてきて、実もシワシワになってきます。使うときに霜を軽く落として使えば問題ないです。
3.失敗なし!果実シロップを成功させる黄金ルール【もう迷わない公式付き】
果実シロップ、これさえあればもう迷わない!黄金ルールはこちら!
↓↓↓
果実の重さと糖分の重さが同じになればOK!
例えば、果実の重さを計って365gだったらな、糖分も365g使います。
これが美味しく仕上がる黄金比率! 果実のエキスがしっかり出て、香りが豊かに♡糖度が約50%になるので、保存性もバッチリです。
昔からの定番レシピ! 梅シロップや果実シロップはこの黄金ルールを守れば、失敗しません。
この黄金ルールは、購入者特典のPDFにも記載したので、あれ?どうだったかな?って時にすぐに振り返ることができます。
▪️基本のレシピ①【柚子×梅】のシロップ
材料 ・柚子2個 200g
・冷凍梅 300g
・氷砂糖 300g
・蜂蜜 200g
※ ゆずは、レモン・カボス・スダチなど、他の柑橘類でも代用できます。
▪️基本のレシピ②【カリン×梅】のシロップ
材料・カリン小1個 400g
・冷凍梅 100g
・蜂蜜 400g
・氷砂糖 100g
どちらも黄金ルール「果実g=糖分g」を守っているから、失敗しません!
作り方
作り方はどちらも同じ
①果実の重さを計る
②黄金ルールに従って糖分を計る
③洗った清潔なびんにパストリーゼ(アルコール消毒)をかける
④果実をざくざく切る
⑤果実→冷凍梅→氷砂糖→果実→冷凍梅→氷砂糖、、、と層になるように重ねる
※果実が糖分と触れていた方が浸透圧の関係でエキスが出るのが早いからです。厳密にやる必要はありません。ざっくりで大丈夫。
⑥はちみつを使う場合は最後に上から入れます。
⑦常温保管で観察する
4.これだけは覚えて!果実酒の黄金ルールと基本のレシピ【もう迷わない公式付き】
果実酒にもこれだけ覚える簡単な公式があります。
その黄金ルールはこちら
↓↓↓
これは梅が1kg単位で売られてることが多く、お酒も一升瓶が1.8Lなので、覚えやすく使いやすい分量です。
果実酒:甘さのカスタマイズはこうする!
糖分は500gと書いたのは、目安です。果実酒の糖分はお好みで200g〜800gまで前後しても問題ありません。
これは体験談ですが、以前氷砂糖1kg入れたことがあり、その時は結構溶け残ってしまったので、多くても800gにしようと自分宛にメモしてあります✍️
甘い果実酒が好きな方
→ 糖分を600〜800gに増やすとまろやかで濃厚な味わいに!すっきりした果実酒が好きな方
→ 糖分を200〜300gに減らすと、キリッと辛口の仕上がりに!
糖分の一部を蜂蜜にすると、さらにまろやかで贅沢な風味に仕上がります♡初めての方は、まずは500gで作ってみて、次回の仕込みにメモを残すのがオススメ!PDFには「味見のメモ欄」もついています!次回の仕込みの参考に、「もっと甘くしたいな、来年は糖分を500→600に増やそう!」✍️など自由にメモできます。
あなたのオリジナル果実酒を作る記録として、ぜひご活用ください!
果実酒:アルコールの選び方
果実酒用のホワイトリカーの他にも、ウイスキー、ジン、ウォッカ、泡盛などでお楽しみください。アルコール度数は20度以上のお酒であれば法律的に大丈夫なのですが、私の経験上は35度以上をオススメします!20度台より断然美味しくなります。そんなに強いアルコールは苦手という方も、飲む時に水割り、お湯わり、炭酸割りで調整できるので、飲む時薄めた方がいいです♡
▪️基本のレシピ③【柚子×梅】の果実酒
材料 ・柚子4個 500g
・冷凍梅 500g
・氷砂糖 500g
・お好みのアルコール 1.8L
※ ゆずは、レモン・カボス・スダチなど、他の柑橘類でも代用できます。
▪️基本のレシピ④【カリン×梅】の果実酒
材料 ・カリン1個 500g
・冷凍梅 500g
・氷砂糖 500g
・お好みのアルコール 1.8L
5.アレンジレシピの考え方
「基本のレシピ」はあくまで目安!自由にアレンジを楽しんでみてくださいね✨
その時々で手に入る果実や、冷凍庫に眠っている梅、買い置きしてある糖分を無駄なく使ってほしいという思いでお伝えしています。
例えば…
買ってきた柚子が3個で357gでした! → 氷砂糖も同じ357gにすればOK!
頂いたカリンが425gありました! → 家にある蜂蜜300gをたい。足りない125g分は氷砂糖で調整!
果実ってレシピ通りに揃えようとすると、「少し足りない…」「ちょっと余っちゃった…」なんてことがよくありますよね?
でも本来は、手元にある材料で、無理なく楽しむのが一番!
「300gの蜂蜜にぴったり300gの果実を用意しなきゃ…」と考える必要はありません。手に入った果実の重さに合わせて糖分を調整すれば、簡単にシロップが作れます!
ぜひ、黄金ルール【果実g=糖分g】をベースに、「あるものを無駄なく使って、楽しんでみよう!」という気持ちで作ってみてくださいね✨
6.気になる賞味期限も解説!果実シロップの保存方法
果実シロップの保存期間と飲み頃の目安
下記におおよその日数の目安を書きました。果実の水分量によっても変わってきますので、様子を観察してくささい。液がヒタヒタになって、漬け込んでいる果物が浮いてくると思います。そして瓶を揺すると均一な濃度のシロップになっていたら飲み頃です。
氷砂糖が溶け残る場合がありますが、底に少し溜まっている程度であれば心配なくもう飲めます。
保存は基本的には常温保管で大丈夫です。ただし、暖房器具の近くは避けてください。冷蔵庫に入れても問題ありません。
冷凍梅のみの場合
常温で2日目から飲み始めることができます!(常温保存で1〜2か月OK)
ゆずやレモンなどの柑橘系をブレンドする場合
フレッシュな果物からのエキスの抽出を待ちたいので、4日目から飲めます!(常温保存で1〜2か月OK)
カリンをブレンドする場合
カリンは柑橘系に比べてゆっくり水分が出てくる印象です。7日目から飲み始めることができます!水分がカリンの高さまで上がってきたら飲み頃です!カリンは空気に触れている部分が茶色く変色しやすいので、他の果物以上にこまめに瓶をゆすって上まで濡らしてあげたり、変色してきたら取り除いたりしてください。空気に触れている部分の変色を放置するとカビが発生する場合があります。
6.あなたの好みにぴったり!糖分選びのポイント
糖分選びは質問が多い内容の一つです。私は色々試してきましたが、初めての方には氷砂糖が断然オススメ!なぜなら、果実のエキスがじっくり引き出され、シロップの味が安定しやすいんです。さらに、氷砂糖は果物の香りを邪魔しないので、梅や柚子など果実本来の風味をそのまま楽しめます!万人ウケする味というか、クセがなくて広い世代の方に飲みやすいと感じます。
はちみつは高価ですが、間違いない美味しさになります♡
他にもシロップ作りに使える糖分の種類を紹介します。まずは少量(梅200g分程度)で試してみたり、氷砂糖ベースのシロップに少量ブレンドしたりするのが安心です!
果実シロップの糖分の特徴&仕上がり表
氷砂糖⭐(推奨)
果物のエキスがじっくり引き出されます。果物本来の香りを邪魔せず、引き出してくれます。マイルドで優しい甘さで定番の果実シロップです。初めての方や果実本来の香りを楽しみたい方にオススメ!氷砂糖は 嵩張るので、瓶の容量に余裕を持ってね。
「ロックタイプ」(大きい)と「クリスタルタイプ」(小さく粒のサイズが揃っている)の2種類あります。私は小粒の「クリスタルタイプ」派です。
はちみつ⭐(推奨)
抗菌作用・保湿作用あり。液体なので隙間に流れ込みやすく、瓶に入る量が多い。コクのある甘さ&贅沢なとろみのあるシロップ。
喉のケアを意識する人、贅沢感を求める人、濃厚な味わいが好きな方に!
アガベシロップ
低GI食品で、血糖値が上がりにくい。
クセがなく、すっきりとした上品な甘さ。健康志向の方やダイエット中の方、甘さ控えめの仕上がりを目指す方に人気があり、私も次回の梅シロップでぜひ挑戦してみたいと思っています!完成したらインスタでシェアしますので、楽しみにしていてくださいね✨
甜菜糖
溶けやすいですが、底に溜まって固まることも。その時はお玉や菜箸などでかき混ぜてね。甜菜糖自体はやさしい甘さなのですが、梅シロップに使うと少しクセのある風味が出ることも。健康志向や冷え性が気になる方に人気!初めての方は少量ブレンドから試してみて。
黒糖
独特の香ばしい風味があり、和の風味が楽しめます。
和風シロップや濃い味わいを楽しみたい方に。深いコクと香ばしい甘さが特徴で、梅シロップに使うと和の風味が楽しめます。ホット梅ドリンクや甘酒だけでなく、和スイーツのトッピングや炭酸割りにもぴったり!濃い茶色のシロップになるので、見た目の印象を楽しみたい方にもオススメです。
さあ、あなたの好みにぴったりな糖分を選んで、果実シロップ作りを楽しんでみませんか?初めての方は氷砂糖で基本を押さえつつ、次回は甜菜糖や黒糖で個性的なシロップに挑戦してみるのもオススメです!
どんなシロップができるか、想像するだけでワクワクしますよね✨
7.なぜ瓶を揺らすの?シロップ作りの疑問をスッキリ解決!
よく、「1日1回瓶を揺する」ってよくレシピに書いてありますよね。でも、なんで揺らすの?揺らすって何?何か意味があるの?って気になったことはありませんか?実は、瓶を揺らすのにはちゃんと理由があったんです!
ここでは、その理由を3つに分けてわかりやすく解説します✨
瓶を揺する理由は3つ!
理由1
糖分を溶けやすくするため。
瓶の底に沈んでいる高濃度の糖分(氷砂糖や蜂蜜)は、そのままだとなかなか溶けません。瓶を揺することで果実から出たエキスが糖分に触れて溶けやすくなり、全体が均一な甘さに仕上がります!
理由2
果実がカビるのを防ぐため。
果実が水面から飛び出して空気に触れてしまうと、カビが発生しやすくなります。瓶を揺することで、果実全体に糖分やエキスが行き渡り、カビを防ぐ効果があります。特に最初の数日間はこまめに揺らすのが大切です!
理由3
浸透圧を均一にしてエキスを引き出すため
糖分が果実全体に均一に行き渡ることで、浸透圧の作用が強まり、エキスがしっかり抽出されます。これが、美味しい果実シロップを作る大事なコツだったんです!
揺らし方のポイント
軽く上下に振る程度でOK!
→ 激しく揺すりすぎると、果実が傷ついて濁りが出ることがあるので注意してください。
1日1回を目安に揺らすのがベスト!
→ 忘れた日があっても大丈夫。次の日に軽く揺らせば問題ありません。
はじめての方は、瓶の上部を軽く持ち上げて「くるくる」と回す方法もオススメ!
揺らす力加減が掴みやすく、果実を傷つけにくいですよ✨
よくある質問:瓶を揺すり忘れたらどうなるの?
忘れても大丈夫!ただし…
糖分が溶けにくくなり、シロップが完成するまでに時間がかかることがあります。
果実が液体に沈むまで時間がかかると、空気に触れてカビが発生するリスクが高くなることも。
→ 忘れた場合は、次の日に少し長めに揺らしてみてください。それだけでも十分リカバリーできます!
シロップ作りは、ゆっくり観察しながら楽しむのが一番!瓶を揺らすたびに、果実からどんどんエキスが出てくるのを見るのは、とってもワクワクしますよね。
ぜひ、この「1日1回瓶を揺する」プロセスも、果実シロップ作りの楽しみの一部として味わってみてください✨
8.寒い季節にぴったり!ホットドリンクの簡単レシピ集
寒い季節には、シロップを使ったホットドリンクで、心も体も温めてみませんか♡
シンプルなアレンジで手軽に楽しめるレシピ、Instagram未公開レシピを含む4種類をご紹介します。
どれも寒い日にぴったりの味わいの「冬にぴったり!ホットドリンクのお楽しみアレンジレシピ」です。
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