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ホンモノに学ぶ-フィールドワーク-

私は旅行が大好きです。
旅行先の、普段とは違う土地の空気に触れたり、人と関わったり、その土地の歴史にゆかりのある場所を訪ねたり、その土地のものを食べたり。
自分に見えているちっちゃな世界が少しずつ開けていくような気がして、最高に楽しいです。

小さい頃から、国内旅行だけですがいろんな場所に連れて行ってもらった、という経験が原点になっているのだと思います。地理や歴史の面白さに触れたのも、旅行のおかげです。単に遊びにいくだけではなく、その土地のホンモノに触れる機会をたくさん作ってくれました。旅行でも勉強なんて…と当時は思ってはいましたが、自分の原点は絶対そこにあります👀
両親に感謝です🙏

さて、ホンモノに学ぶ、とタイトルをつけました。教員を志してから、この大切さを実感して今実践するまでに、いくつかのターニングポイントがありました。
少し語らせてください…

①たくさん観なさい@演劇部

教員になりたいなーと考えている中で、高校の社会科の先生(日本史と世界史の先生)との出会いが、「社会科の教員に絶対なる」という私の将来への覚悟に繋がりました。社会科は好きでしたが、その倍率の高さに、先生たちに出会わなければ腹を括って勉強する自信は正直ないままだったと思います。

その世界史の先生には、演劇部でお世話になりました。教育実習で唯一、教員としての気構えについて私に喝を入れてくれた先生です。

演劇部では、私は最初超へたくそでした。笑えるほどに笑 今考えると、あんな状態で舞台に立とうなんて、舐めてます。
そんな私も、自分の下手さには気づいていたので、舞台に立つ上での武器を探して練習して、できること見つけて取り組んで…と追い込みました。

そんな中で、先生から
「たくさん舞台を観なさい。みて、考えて、生かしなさい」
とアドバイスをいただきました。
ひとまずやってみる!が私のモットー。
他校の演劇部の友達を作って公演に呼んでもらう。大会では観れるもの全部観る。高校生割引の聞く、面白そうな舞台全部行く。
観たら感想を書いて、振り返って、生かせることをすぐ実践。

私の高校生のお小遣いは、観劇費用と交通費と、演劇の練習をするために通ったカラオケにほぼすべて消えました笑

あの時ホンモノに触れる経験を積んだことで、技術の向上以外にも、たくさんのことを学んだと思います。少なからず、授業技術にも繋がっていると思います。

②高校の卒業フィールドワーク@鎌倉

高校の時、日本史を選択しました。
尊敬する日本史の授業は、とにかく凄い知識量と、知識が結ばれていく面白さがありました。
たまに投げかけられる時代を通観する問いは、悩まされるものの、私なりの答えが見えた時の爽快感はたまりません!

そんなこんなで、受験を終えた3月。
日本史選択者に、「鎌倉フィールドワーク」のお知らせがありました。もちろん、観た瞬間「行く」と決めました。

最初は単純に、歴史遠足♪くらいの感じでしたが、行ってみたらめっちゃフィールドワーク。
ざっくりルートは、北鎌倉から鶴岡八幡宮の裏を通り、荏柄天神から鎌倉駅へ。こんなに歩くのか!と驚きました。

各所での解説が、授業で得た知識とどんどんリンクしていきました。これが三行半の女性の駆け込み寺か!とか、公暁が飛び出た銀杏の木か!とか。
終始知識が繋がっていくのが堪らなく面白くて、鎌倉時代がより鮮明に見えたことを思い出します。

私がフィールドワークにハマったのは、絶対この時の体験がきっかけです。
今でも、歴史じゃなくて地理をもっと勉強してもよかったなぁと思っています。フィールドワークのこと、もっと学びたいって思ってます。

③そうだ、旅にでよう@大学生〜今

大学生になり、勉強しながらバイト戦士をして、お金を貯めて旅に行きました。友人と行く時もあれば、一人で行く時も。

友人との旅では、案内して!と言ってもらうことも多く、自分にとって凄くありがたい機会だったなぁと思います。知り合いだから話がつまらなかったら反応ですぐ分かるから笑 あーこれ絶対興味ないわって笑

「え、それどういうこと?」
「これは何?」

を引き出すために、全部は語らない。気になってもらえるように要素を散りばめる。
凄い勉強させてもらったなって思います。

逆に、一人で旅に出る時は、こうやって解説したら面白そう、と考えるのも楽しいです。また、自分の知識を体験とリンクさせるのも楽しいです。社会人になって一人旅が増えたからこそ、よりこの楽しさに触れられている気がします。

④企画!巡検@社会人1年目

小田原巡検を企画しました。自分で企画した巡検を実現させるのが、②の鎌倉フィールドワークからの夢でした。

1年目は流石に無理かなぁと思っていたのですが、勤務校には歴史巡検があると!
提案したら、いいんじゃないー!と言ってもらえると!
なんて最高の環境なんでしょう。
1年目はひとまず一人前の授業をしなさいって言われると思ったし、ダメ元だったのに通ってそれだけで感動でした。

小田原フィールドワークは、大学生の時に考えて寝かせてあった案で、更にプチフィールドワークをやったことがあったので、これをよりよく実現するぞー!と決めて取り組みました。

希望者が集まるかも微妙でしたが、興味を持ってくれた生徒も多く、実現することができました。雨の中でしたし、反省も多いですが、1つ夢が叶った喜びでいっぱいでした。


今後の課題はたくさんあります。
まず、「フィールドワーク参加者の多視点化」
せっかくフィールドワークに出るなら、複数の時間軸空間軸を意識できるような取り組みにしたい。いろんな時代を感じ、そこに生きる地場の人やそこに移り住む人たちの生活などを意識できるようにするには、案内するだけでも、考える機会を設けるだけでなく、何か仕掛けが必要だと思います。

次に「能動的フィールドワークの実現」
受動的になりがちな説明だけのフィールドワークではなく、何かもう一歩、参加者と共に考えたり、取り組めるフィールドワークを目指したいです。だってフィールド「ワーク」だから!

最後に「生徒と作るフィールドワーク」
企画大好きなので、作るのはいくらでもやりたいのですが、どうせなら生徒と一緒にフィールドワーク作れないかなぁという野望があります。
生徒にも、企画や解説の楽しさを味わってほしい!私も案内されたい!笑
野望ですが、実現は難しくないと思います。3年以内が目標!笑

更に言うと、英語でフィールドワークをその発展としてやりたいです。
英語が超苦手なので程遠い夢ですが、観光の通訳案内士の資格を取りたいと思っています。その勉強も兼ねて、計画したい。
生徒が英語で留学生を案内するんです。私はそれをフォローして、よりわかりやすく案内したい。
もちろん、英語科とのコラボ、国際部とのコラボを狙っています笑笑

いつか、絶対実現する!!!

フィールドワーク、本当に楽しいです!
そう思う原点や環境にあったことに感謝ですし、もっともっと面白さに気づく人を増やしたいと思っています。
私自身も、色んなフィールドワークに参加したいと思っています😃

今年はどんなフィールドに出られるか…楽しみです!

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