4/25「狂気」

ごきげんよう
4/25のうめです。
今日は土曜日だけどなんかぼーっとした時に
あれ?今日は日曜だっけ?
って思うときを持続させて本当に日曜になった時に一日休みが多くなった気になりたい。

ということで今日は小学生の時の心温まるホットでハッピーなエピソードを書いていく。
俺は小さいころから魚という食べ物が嫌いだ。
なんであんなにグロテスクなものを食えるのか。
牛肉とかはいい。牛の顔なんか想像や見なくても食べられるからね。
でも、魚は顔が想像できるし悪ければ顔を見ながら食べなきゃいけない。
無理なのだ。

小学6年生のころ、友達に給食を熟成させたがる子がいた。
彼は小学1年生の時に給食で出た焼きのりを辞書の中で熟成させていたものを見せてくれた。6年物の焼きのりだ。
あの長方形の形は無残にも跡形もなく消えて6年前には確かに焼きのりだった黒い粉が端っこに溜まっていた。

小学校を卒業する少し前に給食で煮魚が出た。
俺が嫌そうにしていると給食熟成男が最後にその煮魚熟成させてなにかこの学校に残そうと言ってきた。狂気だ。
その時の俺はなぜか「いいよ」と言ってしまっていた。狂気だ。
熟成所は小学1年の教室の前の図工で作ったであろう作品たちが上に置かれ並べられている椅子の下で熟成させるという。激狂気だ。
熟成所に到着すると給食熟成男は煮魚を椅子の下に投げ入れた。
煮魚はビチビチと跳ねてすべっていく。
その姿はまるでその魚がまだ生きていたころを思い起こさせなぜかすごく切なくなった。
翌日、熟成場所に行って椅子の下を見てみると煮魚の姿はなかったのだ。
彼は生きていたことを思い出して逃げたのかもしれない。
今もどこかの川か海を泳いでいると思いたいよ。

俺は千葉の焼きのりが大好きです。

さよなら

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