詩 風になって
私は砂浜を歩いていた
すると目の前にりっぱな革靴があるのをみつけた
私は革靴を履いて歩き始めた
最初は物珍しく自分が誇らしくなって自慢した
けれどその革靴はとてもきつく
私の足には合っていないと気付いた
だから革靴を脱いで歩いた
歩くことにばかり意識を使っていた
ふと立ち止まり周りを見たら
海があった
青い空もあった
私は裸足で海に触れた
海の中で空を見上げた
自由はここにあった
見つからない何かを
探して歩くのはもうやめよう
私は風になって
宇宙へ飛び出す
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