脂身と端っこと皮(私の偏愛)
どちらかと言えば魚よりもお肉が好き。
んでもって、お肉は脂身がある部位が好き。
なんなら脂身自体が好き。
昔テレビでやってた『おぼっちゃまくん』で
ちゃまも脂身が好きすぎて、
そこだけを瓶に詰めて土に埋めてた回があって、
さすがにそこまではせんけど、わからなくもないなーと思った。
鶏肉は、絶対鶏もも派。
調理する際に、皮をひっぺはがして、
それだけをカリカリに焼いて
お気に入りの塩かけて、
キッチンでこっそり食べるのが鶏肉の日の私の楽しみ。
カレーや煮物には、皮は既にないのだけど
そんなこと家族は気づきもしないと思い、
鶏ももの日はせっせと一人で楽しんでいた。
ある日、私がキッチンもぐもぐをしているのを目撃され
「何食べよると?」と聞いてきた。
《ちっ、気づかれたか!》
私: 味見よ、味見
夫: 皮食べたろー?
私: 食べてないし!
夫: 料理に皮が全然ないもんねー
私: 皮いる?もし、カレーに皮つきの鶏入っててもわからんやろー
夫: わかるよ!入ってないなーっていつも思いよった
がびーーーーん。
気づいていたのか。
私の楽しみを奪わないでくれ。
バレてしまったので、最近鶏の照り焼きを作った。
さすがに、これに皮がないのはいかんと思って、
でも切り分けるときに皮は多めに私のお皿へ乗せている。
このレシピおいしかったー!
ステーキやとんかつは端っこが一番のごちそう。
とんかつは、端から2、3番目の部分が一番おいしいと
聞いたことがあるけど、脂身優先でいくと絶対端っこ。
なので、夫がとんかつとかカツカレーとか頼んで、私が非とんかつの時は、夫は何も言わずに端っこを私のお皿に乗せてくれる。
もう、この人は私の好みを知ってくれているのだ。
先日、テレビで
「一口ちょうだい」を夫が嫌がりますって言ってて、
《ははーん、夫あるあるやね》と見ていたら
「私も一口あげたくないです」と別の女性が言っていて。
その人の言い分としては、
今日はこのメニューに向き合いたいから一口もあげたくないんだと。
自分のペースで食べる順番もあるから、
横から一口もってかれたら、それが狂うから、らしい。
私も一口ちょうだいと言ってしまう派。
夫と付き合いだした頃、「一口ちょうだい」と言ったら
一口くれたけど
「それなら、もう1個頼めばいいやん」と言われたことがある。
「そんなに食べれない、
でもどんな味か食べてみたいから
一口ちょうだい」
そう言うと、
それ以降、そんなこと言われることはなくなった。
今では、何も言わずに私のお皿に乗せてくるか、夫のお皿を渡してくる。
気になったので、テレビで見たことを聞いてみた。
私: 今更だけど、一口ちょうだい、どう思う?
夫: 一口食べたいんだろうなーと思う。
私: そりゃ、そうよ。
夫: なんなら、注文する時に、
既に一口もらおうと思って違うもの注文するもんね。
私: え?バレてた?
夫: いや、バレてないと思ってたのがすごいけど。
絶対、俺と違うの頼むやん。
でも、この前俺と同じの頼みよったけん、
逆にどうした?って思ったけど。
私: どっちにしようか迷った時に、
違うのにしたら一口もらえるけん、そうしてるけど、
迷うのがなくて、それが食べたい!って時は同じのにするよ。
夫に、全てを見抜かれていることが恥ずかしかったけど、
さすがこの人わかってんなーと感心した。
私: 昔、そんなに食べたいんなら、
もう1個頼んだらって言ったの覚えてる?
夫: そんなこと言ったかなー
私: 同じことテレビで言ってたから、
もし10年ずっと我慢して一口あげ続けてたらどうしようって
思ったんだけど?
夫: そんなこと、我慢することでもないし、
10年我慢するってないやろ。
ほっ。セーーーーフ。
よかったよかった。
あ、ちなみにパンの耳はそんなに好きではないけど、
端っこはとんでもなく好き。
あれを、トースターでカリっと焼いて
バターをとぽーんと乗せて食べるのが至福。
脂身と端っこと皮が好きって話。