地方都市で働くこととは?@今週の自分業務
■本部長ミーティング、地方都市拠点のメリットは?
4月からの来期構想を少しシェアしてもらう。
国内向けのECサイトをリプレイスする予定と聞いていたが、コロナがこの調子なので、国内需要が冷え込んでいるので来期は見合わすそうだ。
まあ、しょうがない。
その分、海外モールへの出店、出品を増やしていくとか。
まあそれはそれで良いのだが、今後の事業は東京主体で展開していくような言いまわしだった。
* 都心で働くことのメリット
あれこれ考えたり、アクションを取るには、人も情報も密集しており、文化を創り出している都心部の方が俄然理に適っている。
* 地方都市で働くことのメリット
都心部と比べ、地方都市のメリットというのは土地代が安いことと、人件費も安く済むこと。機械的な作業に向いている。
だったら金沢という小さな地方都市では、物を機械的に捌いたり、作業をひたすらまわし続ける「工場」としての機能を求められるわけで、今後、東京と金沢ではそういった棲み分けをしていくのかなと感じた。
僕としては、マーケティング的な「脳みそ」としての能力を発揮したいと思っているのだが、金沢という拠点としては、作業が滞らないように仕組みを整える方に頭を使うことを求められるのかもしれない。
まあ時期的にいろいろ変わる季節なので、決まったらまた発表があるだろう。
■損益予算実績表との格闘
部長より「損益予算実績表」というものを共有された。
部署の売上額や仕入額だけではなく、人件費や管理費、諸経費、販促費、その内訳などなど、A4用紙にプリントアウトすると小さな数字がびっしり4枚くらいになって出てくるやつだ。
前の上司の方々からもこの表を見るように言われる機会があったのだが、とにかく数字がごちゃごちゃし過ぎていて、見ただけで気分が萎えてしまい、真面目に見たことなどなかった。
が、今の部長は「とりあえずポイントだけ教えます」と説明してくれたので、やっと頭に入ってきた。
どんなにややこしそうな資料でも、ポイントを絞って見ればわかるようになる。
上司としては、ポイントを絞って教える手間を惜しんではいけない。
とりあえず、なかなか覚えられない、いくつかある「利益」をまとめてみる。
売上総利益:売上額−商品コスト
ウチの会社で「粗利」と呼ばれることが多く、全員が認識しておりかつターゲットの指標となるもの。これは問題ない
営業利益:売上総利益−販促費、管理費(人件費含む)
経営陣が見てるのはコチラだろう。「経常利益」とごっちゃになりやすいのだが、これを機に覚える
経常利益:営業利益−営業外損益
まず営業外損益がピンとこない。借入金や支払利息のことだとか。と言われてもピンとこない。なんとなく、僕の現状ではあまり重要ではないかも
これ以外にも「税引前当期利益」「純利益」とかあるが、今の僕にはまだ重要ではないかも。
とにかく、普段僕らが気にしている「売上総利益」と「営業利益」の額の違いに驚く。
会社っていろんな経費がかかっているもんだね。
で、スタッフにもこの表を共有することにした。
どこのスタッフもそうかもしれないが、「偉い人たちは数字しか見てない! ウチらがこんなに懸命に働いてるの見て知って欲しい!」と愚痴を口にするが、「偉い人が見てる数字ってこういうのだよ」と言って、損益の数字を見せると、僕以上に営業利益の少なさに絶句する。
部長も、みんなにちゃんと公開し、こんなに少ししか稼いでない、また予算未達成の月は赤字にもなることを自覚してもらった方がいいと言っていた。
確かにその通り。
普段社員に公開される売上情報だと、予算未達成でも、利益としての数字は計上されているので「いくらかは稼げている」という錯覚に陥る。
下の子には下の子が感じる世界があり、知らない事情があり、それがストレスになる。
上の人には上の人が知らなければいけない世界があり、それが大きなストレスになるが、現場の細かい部分は見えていない。
それらに挟まれるのが中間管理職だ。
いろいろ見えたり知ったりはしているが、どうしようもできないことが多く、ストレスになる。
でもこれらが上手くまとまったときには、チームとしての達成感は感じるだろう。
それがサラリーマンのやり甲斐ってものなのかなと思った。
■週一、月曜ミーティング
この日のミーティングより、各サイトの担当者が受け持ちのサイトに関する発表をすることになっていた。
サイトの現状、問題点、今後の進め方などなどを報告、共有する。
これまでとは少し違うスタイルになるので、発表予定だった担当の子と、事前にチャットでいろいろ確認し、資料をつくってもらって、発表してもらった。
この日は、eBayという主に北米に向けた海外向けのモールの順番で、顧客はほぼほぼ外国人。
ので英語で対応していることもあってか、他のメンバーも関心の薄いサイトである。
一方で売上規模は、楽天に次ぐ部署内の稼ぎ頭。
稼いでいるのに関心が薄いという、課題といえば課題のサイトなのである。
ので、そもそも彼が担当として日々何をやってて、どれくらい時間をかけてて、パートさんにはどんな業務を手伝ってもらっているかを資料にまとめてみんなに共有することにした。
多分、これらの基本的な事柄もみんな知らないだろうから。
発表自体は充分なものだったと思うが、この内容が全体会議で必要なものだったのかは、正直僕自信もわかりかねている。
発表を聞いてたスタッフも、「説明されたところで関係ないし」と思われたら元も子もないし、今どきの若い子はあまり感情を表情に出さないから、手応えもよくわからない。
参加者全員に有意義な情報共有するって難しいな。