京大卒の元朝日新聞記者が、フクシマの今をレポートしています。
福島の一部地域は、もう人の住める場所ではありません。マスコミが報じない衝撃の事実が沢山レポートされております。
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2021年6月の記事一覧
フクシマからの報告 2021年春 汚染土の埋立地にされても 家族が幸せに暮らした街を守る 津波で娘・妻・父を亡くした 大熊町・木村紀夫さんの静かな抵抗
今回の報告は、2021年2月11日付け「フクシマからの報告」で書いた記事
「10年前見た行方不明の家族を探すチラシ そのお父さんにようやく会えた 自宅跡は核のゴミ捨て場に それでもなお娘の体を捜し続ける」の続きである。
(上は木村さんが2011年春当時、避難所や市役所に貼って回ったチラシ。私は南相馬市役所ホールの掲示板で見た)
福島県大熊町、福島第一原発から南に4キロの海岸部に住んでいた木
フクシマからの報告 2021年春 家が消え小中学校が消えた ふるさとが失われ思い出も消えていく 原発事故が破壊した大切なもの 故郷の記憶を守る23歳秋元さんの物語
秋元菜々美さん(23)は福島県富岡町夜ノ森で生まれ育った。
富岡町は、福島第一原発の立地する大熊町の南隣にある。秋元さんの家のあったJR「夜ノ森駅」前からクルマに乗ると、同原発の前まで15分ほどで着いてしまう。
東日本大震災が襲った2011年3月11日、秋元さんは13歳だった。中学1年が終わろうとする春休み前の一日だった。
秋元さんの家は、富岡町は福島第一原発から南に8キロほど南に