自宅の庭に近所の家族が毎週通う件
(写真はイメージをむちゃ盛りしたものです)
自宅は借家ですが、広めの庭がついています。夏になると、ドクダミとかセイタカアワダチソウとか、スズメノカタビラとか、よくわからないやつとか、そういう草花で一杯になります。そういう草花から生きる力をもらいつつ、夏の到来を感じるような精神だったらいいのですが、ニョコニョコでている竹なんか見ていても、何だかうんざり。
で、家庭菜園をやりたいという近所の一家がいたので、使ってもらうことに。
毎週末、家族はやってきて、自宅の部屋を通り抜けて庭へ通っていました。せっせと草を刈り、土やら肥料やらを買ってきて畑を作り、ホースを買ってきて水やりをしてします。すごい!
あっという間に生まれ変わった庭!
もう家庭菜園だ!
来客は、かなり驚いていました。
「農業まで手を出したんですか!」
他所の家族が目の前でああやってせっせと働いているのを、「近所のの家族が自由にやってるだけです」というのも因果的な説明が面倒なので、「そうです」と答えていました。
※後日、回り回って情報は錯綜し、林業の相談が来ることになる。
ニンジンとか、できた野菜の一部は食卓に混ぜて並べられていたようですが、特に区別もなく食べていました。うちの家族は全員、この状況を自然に受け入れて、作業上がりにみんなでお茶会をしたり、カードゲームに興じたりしていました。
犬が来て、家の中や庭を自由に駆け回るようになると、その家族は家庭菜園を断念してしまったようで、残念なことに僕の農業経営もそれで終わりました。草々
だいたいの労働時間と収穫量を比べると、全く見合わない。どこかでアルバイトをしたほうがずっと効率的。。。。。
いやいや。こういうふうに数字にできる部分だけ切り取って、他の仕事と比べるということこそ大きな間違い。お金に換算できない、お金に換算したくない対価がたくさんある。貧しいとされる国の、貧しいとされる地域の家族労働のように、見えないたくさんの部分があって、そっちのほうが重要かも。
これが僕の農業体験。
(↑お前は家にいて全く何もしてへんやろ!)