59歳、思いつきで1人旅してみた (和歌山熊野古道編) Part2
59歳、思いつきで1人旅してみた (和歌山熊野古道編)Part1
8.紀伊田辺駅到着
くろしお7号で朝10:18に大阪駅を出発し、定刻通り12:34に紀伊田辺駅に到着。
ついに(やっと?)和歌山編スタートです!
サイコロきっぷは次の白浜駅までの指定だったのですが、ここは一駅手前で途中下車して改札を出ます。約2時間の列車の旅の次は、路線バスの旅へ。
熊野古道の起点に熊野大社までバスに乗ります。
あらかじめ調べていた、駅横の観光センターでバスチケットを購入。バス時刻表もゲット。
小さすぎて読めません💦
紀伊田辺から熊野古道に向かうには、熊野本宮線という路線バスに乗るのですが、熊野大社までにバス停が50ぐらいあり、普通に買うと往復4,200円かかるので、4日間フリーチケット3,500円を購入。
これで4日間、熊野本宮線の龍神バスは自由に乗り降りできます。(龍神バス以外は乗れないので注意!今回は行き帰りしか乗らないですがそれでも少し安くなりました。)
駅舎のコンビニでサンドイッチとお茶を買ってバスを待ちます。
もうバス停で待ってるのが外国の人しかいません!
熊野古道が世界遺産に登録されて20周年。世界中から旅行者、それもみなさん軽装にリュック、登山靴と歩く気満々の様子。
バスが到着し、乗り込むと車内はインバウンドのお客さんであふれかえっています。
運転手さんも慣れた感じで英語で行き先を確認し、定刻12:50に出発。
9.路線バスの旅
熊野古道に向かうバスなので車内は(外国人)観光客にあふれているのですが、路線バスなので地元のおばあちゃんや学生さんも乗ってきます。地元の人は途中から乗って、何停か先で降りる感じ。
紀伊田辺を出てしばらくは、街中を走ります。
田辺市庁舎めっちゃきれいです。(地方で立派な庁舎見ると、こんな立派なのいるの?ってつい反応してしまいます。)
衆議院選挙が近いので、選挙看板も。
和歌山2区は二階さん、世耕さんが争う注目の選挙区です。(選挙ポスターにも反応してしまいます。)
そうこうしてるうちに、街中を抜け、大きな川沿いの道を進んで行くと、パノラミックな山道に入っていきます。周りの外国人の皆さんもパシャパシャ写真を撮り始めます。
(いやいや、そこまだ普通の日本の家!ってところから撮りだす人もいます。)
ここは日本人らしく、落ち着いた感じでサンドイッチを食べながら、余裕のバス旅を楽しみます。
それでも、どんどん奥深く山道を進んでくるとソワソワ期待感も高まります。
一方で、朝6時に福知山を出発したこの旅、お昼過ぎに紀伊田辺に着き、今日の最初の目的地、本宮大社に着くのが午後3時。さらにそこから、山道が険しいと言われる熊野古道の峠を越えて、宿泊地の湯の峰温泉まで歩くので、時間を考えて要領よく動かないと暗くなってしまうのでバスが遅れずに着いてくれるよう祈ります。
実はこのバス、本宮大社の前に湯の峰温泉バス停も停まるのですが、あえてそこでは降りず、先まで行って歩いて帰ってくる計画にしました。
途中、何か所か熊野古道歩きのスポットがあり、途中途中で降りていき、最後は車内のお客さんも数人になりました。
(途中周りに何もない、とんでもない山の中のバス停でも、日本語話せそうもない、リュックしょった外国人旅行者が降りて行くのでこの先大丈夫なんだろうか?と不安になるほどでした。たぶん自分も海外に行ったときは同じような無茶をしているのでしょう…。旅の無事を祈ります。)
10.熊野本宮、日本一の大鳥居
3時過ぎ、定刻より10分遅れ程で目的地の本宮大社前で下車。
「熊野本宮大社」は、熊野三山の一つとして信仰深いところで、訪れることで心魂が甦り、新たな気持ちになれる聖地なのですが、時間もないので今回は入口で拝むだけに留め、旧社地に残る日本一の大鳥居だけを見に行くことにしました。
雲行きが怪しい感じですが、まだ天気はもってくれそうです。
バス停から大鳥居はすぐなんですが、人もほとんどいなくてほっとします。前を歩く外国のお兄さん2人組に「写真撮りましょうか?」と声をかけて、代わりに私も写真撮ってもらいました。
一人旅だとなかなか自分の写真残らないので貴重です。
大鳥居を抜け、さらに進んで道路を渡り、熊野古道の一つ「大日越」に向かいます。
11.いよいよ熊野古道「大日越」
大日越は、距離は2.2㎞と大したことないのですが、高低差があってちょっとした登山で、1~2時間のルートとなります。
熊野道と書かれた石碑の階段がスタート地点です。
まあちょっとした小山ぐらいでしょうと石段を上り始めます。
ひたすら石の階段と山道、足に来るコースです。普段運動どころか歩くことも少ないので、ここはしっかり歩いて運動不足解消です。
山道の途中で時々人に会うのですが、ほぼ外国人。
一声かけて、お互い励ましあいながら道を進んでいきます。
木の杖を持った大きめの白人のおばちゃんが汗だくでへばっていましたが、まだ上り始め地点。
(果たしてあのおばちゃんは無事に峠を越えられるのだろうか…?)
などと人の心配をしてる場合じゃないです。
これでもか、というぐらい上りが続いてハアハア登っていきます。木の杖用意しておけばよかった…。
同じ苦労を体験していると、人種に関わらず、言葉が通じなくても仲間意識が沸いてきます。
(がんばって!もう少し!)
(思ったより大変な道だね!)
(お先にどうぞ!私たちはゆっくり行くわ)
もう言葉に出さなくても、目を合わすだけで通じ合います。
40分ほどで登り切り、今度は下り道に入ります。
下りは下りで大変だけど、先は見えてきました。
もう少し頑張れば、温泉も、ビールも待っています!
4時も過ぎると、反対側から登ってくる人とも出会わなくなり、ひたすら道を下っていきます。
登り始めてから1時間、湯の峰温泉側に無事到着。
湯の峰温泉は、山間の小さな温泉場なんですが、日本最古の温泉と言われています。
家と家の間の細い石畳の道を抜けて降りていくと、古道沿いの宿が今夜、お世話になる「ジェイホッパーズ熊野湯峰ゲストハウス」です。
とりあえず、チェックインは後回しにして、湯の峰温泉街に入ります。
(続く)