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感情のシャワーで夢から覚めても生きていく AAAMYYY「ANATOMY / 解剖書」刊行記念イベントをみて。

「音楽を聴く」という行為は、誰かの作品に触れることだ。
それは音楽を聴くことに限った話ではない。
映画を観るのだって本を読むのだってそうだ。考えようによっては、誰かが作った料理を食べることだってそうとも言える。


今日はSHIBUYA TSUTAYA 7FのWIRED CAFEまでAAAMYYYちゃんのライブを見に行ってきた。
2019年2月にリリースしたアルバム『BODY』を紐解く作品集「ANATOMY / 解剖書」の刊行記念イベントだ。 



オープニングではAAAMYYYちゃんから解剖書を作るに至った経緯が語られたり、ここだけの話(!)なんかも飛び出したり。
ライブだと大人っぽい印象が強かったけど、印刷会社でたくさんの紙があったことなどを生き生きと話す姿にとても親近感が湧きました。

本編は河原太朗ことTENDREとのアコースティックセット。
MCではリラックスな空気感の中、ライブで演奏する曲について解説したり、その曲を作った思いを語ったり。
普段のライブで語られる言葉よりも、距離が近かったこともあり曲に込めた思いや彼女の表現者としての姿勢がダイレクトに伝わった。

MCで特に印象的だったのは、解剖書の中でも触れられている「平成最後の大ジャンプ」を決めたという師匠の話。
「死ぬ勇気がないなら生きていくしかない」と語りながらも、最後には「悩むこともあるけどまあいいか!と思えるよね」と明るく話す彼女はとても強いし、魅力的な女性だと思った。

ややシリアスな話題もあったけど、一般論とか綺麗ごとじゃなくて彼女自身から語られる言葉に勇気づけられた人も多いんじゃないのかしら。少なくとも私は勇気をもらいました。


YouTubeで見た動画に感動する。
SNSで不特定多数の怒りや、悲しみに触れる。

今っていわば、感情のシャワーを常に浴びているようなものな気がする。
そしてその水飛沫に私の心はいちいち揺さぶられる。揺さぶられまくる。

解剖書の最後のページに通ずるけれども、私自身も最近流れてるできごとに揺さぶられてる時間がもったいないと思うになった。

短い動画だって140文字にも満たないようなツイートだって一つの立派な作品だ。
それらをたくさん見て感じられる今だからこそ、みんなが思い思いの方法で表現してみてもいいんじゃないかと私は思う。


AAAMYYY「ANATOMY / 解剖書」刊行記念イベント
OP.Talk
1.GAIA
2.ISLAND(feat. MATTON)
MC
3.EYES(feat. CONYPLANKTON)
MC
4.屍を超えてゆけ
MC
5.愛のため
ED.製作メンバー紹介

作品集、紙質も厚くてしっかりしてるし、装丁も凝っててすごい充実した内容なのでとてもオススメです。
カルテをイメージして作ったと言ってたのですが、まさに!
個人的には、小宮山峻さんの写真がお手頃価格でこんなにたくさん見れるとはー!とウハウハしてしまいました。
AAAMYYYちゃんが好きだ!『BODY』が好きだ!という方はぜひ手にとって読んでほしいです。

eri

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