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産褥期のメンタル乱高下。これって「ガルガル期」?を夫と分析してみた【夫婦】

現在、第2子を出産し2週間ちょっと経過したワーママです。産直後2週間のメンタルの乱高下、コントロールできないイライラ「ガルガル期」について、備忘録として残しておこうと思います。

ガルガル期とは、

ガルガル期とは、仔を出産したメスが外敵をガルガルと威嚇し仔を守ろうとする母性本能から気性が荒くなる期間を言うインターネットスラング。産後ガルガル期とも呼ばれ、出産後のホルモンの変化によって精神的なバランスを崩しやすい時期に出現する症状のひとつでもある。産褥期と呼ぶ出産後の6週間から8週間の時期に発生しやすいとされる。医学的には産後うつ病の症状のひとつ。ガルガル期がきっかけとなって夫婦喧嘩や不仲に発展する場合もある。

Wikipediaより

のことです。実際ガルガル期はあるのか、出産から産後2週間を振り返っていきます(妊娠期については下記記事で振り返っています)。


⚫︎たぶん安産だった、でも孤独な出産

まず出産について軽く振り返ります。その日は大雨でした。夜中0時に自宅で陣痛らしき痛みで目が覚め、10分を切ることがあったので、産院へ連絡、「一応来てください」と言われました。帰される可能性もあるなぁと思い、息子と寝てくれていた夫は起こさず、LINEだけして、陣痛タクシーを呼び、1人で産院へ向かいました。

1:30に産院についた時点では子宮口は5cm(10cmがいわゆる”全開”というもので出産ゴール間近です)だったので、「まだまだかなぁ」と思っていました。息子が同席できないことから夫は立ち会い出産できないとほぼ決まっておりましたので、1人でYouTubeやAmazon prime videoを見ながら、痛みから気を紛らわせていました(しかも同時に3人くらいお産があったようで助産師さんも忙しく、ちょくちょく様子を見てくださる感じではありませんでした)。

2:30に助産師さんが来てくれた時、痛いながらもポーカーフェイスだったのか、私の顔を見て「余裕な感じですかね?」と言いながら内診をしてくれました。そしたらなんと子宮口9cm!急いで人が集まって、分娩台へ移動となりました。私も急展開にびっくりでした。2:40に分娩台へ移動、そこから間隔の短い陣痛に耐え、2:55に子宮口が全開大、3:00に自然破水。そこから5回くらいいきんで、3:06に娘が産まれてきてくれました。

その後、夫や両親とLINE電話をしながら、妊娠とお産が終わったことにホッとしました(夫は頑張って起きてLINEに付き合ってくれていたのですが、寝落ちしており、起きたら「産まれた」報告が来ていて驚いていました)。

振り返るとスピード安産ですが、最中は「つらすぎる、絶対に3人目を産むことはない」「無痛分娩ができる地域で産みたかった」などネガティブな気持ちでいっぱいになりそうでした(呼吸に集中することで気を逸らしました)。

そんなこんなで産後の生活が始まりました。

⚫︎漠然とした不安の波はあったが比較的落ち着いていた産後の入院生活(母子同室、個室)

出産した産院は基本母子同室の方針です。ただ、出産した当日は母体の回復を優先して赤ちゃんは新生児室で預かってくれます。

私は朝5時に入院する部屋に移動しましたが、興奮して寝ることはできず、しかも夜中に怒涛の展開で出産したので、「赤ちゃんが産まれた」という実感が湧きませんでした。なので、逆にお願いして、日中母子同室で過ごさせてもらい、ようやく「産まれたんだなぁ」という実感と喜びが湧いてきました。

出産翌日から本格的に母子同室が始まりました。今回は個室で入院したことがよかったです!
というのも、第1子の時は母子同室でかつ4人部屋だったことが辛すぎたからでした。第1子はあまり寝ない子で、かつ泣き声も大きかったこともあり、泣き始めたらすぐに授乳室や廊下に避難していました。そのため産後、まだお腹も会陰も痛い中、昼夜問わず抱っこで歩き回ることになり、辛すぎて毎日泣いて過ごしていました。今回はその反省を活かし、「同室の人に配慮して避難する」を回避し、少しでもメンタルを安定させるために個室を選択し、結果、とっても良かったです。テレビ電話もしやすく、上の子や夫と朝晩電話したり、オンラインコミュニティのイベントに参加することもできました。

入院中は漠然とした不安、これからの赤ちゃんとの生活のことや、育休に入ることで仕事がなくなる自分、何も成長できないのではないか、というものが湧いてくることがありました。ただその不安は長続きはせず、メンタル的には比較的落ち着いて過ごすことができました。
身体的には腰痛、会陰切開部痛、後陣痛、胸の張りなど、普通くらいにはお産直後の不調がありました。

この時点からなんとなく、「自分だけ身体が変化して辛い、理不尽」みたいな不満を感じていた気がします。

⚫︎退院してからの1週間。上の子も夫も頑張ってくれたが、やはりイライラガルガル

特にイライラしやすくなったのは、退院後です。経産婦でしたので、出産後5日で退院となりました。

上の子は、突然の赤ちゃんの登場に戸惑いながらも、撫でてみたり、ハグしてみたりと優しく受け入れてくれました。夫も育休を取得してくれており、上の子のサポートはもちろん、料理や掃除なども全てやってくれました。

それでも、イライラの沸点が低い私…

上の子が戸惑いからか、いつもより遊び食べをしたり、イヤイヤしながら遊ぶ・絡んでくることにイライラ。なんとなく家事をやってしまうことにイライラ。

上の子がテーブルの上を片付けようとして、中身の入ったコップを倒してしまった時は、思わず、叫ぶように怒ってしまいました。
今まであまり感情的に「怒る」ことがなかったので、自分でもコントロールできない感情に驚き、悲しかったです。

⚫︎求めていたのは問題解決ではなく共感?夫に気持ちをぶつける

自分でも感情の沸点が低くなっている自覚があり、イライラしやすい、悲しくなりやすいと夫に伝えていました。上の子にも「お母さん今イライラしてるからね」と話したりもしていました。

夫は
「頑張ってくれてありがとう。疲れているしホルモンバランスも乱れているからイライラして当然だと思う」
と傾聴・共感してくれました。

ただ、それでは私の気は晴れなかったのです。頭では、夫にも上の子にも感謝しており、傾聴・共感してくれるだけで有難いと理解していました。でも、心では、「もっとこうして欲しい」という「求める」気持ち。「なんで男性は身体の変化がないんだろう、同じつらさを味わって欲しい」なんていう「妬ましく思う」気持ちがありました。

この気持ちは恥ずかしくて、浅ましくて、不毛なので、夫には言いたくありませんでした。

結局、爆発することになります。

産後2週間経った日の朝、私は朝からイライラし始めていました。下の子に授乳しながら、一緒に遊びたいという上の子に付き合い、さらには、ゴミをまとめて、捨てたい、洗濯機も回したい、掃除機もかけたい、上の子の爪も切りたい、なんてことを考えていました。冷静に考えれば、今やる必要は全くないことです。
そんな朝の時間に夫が急ぎではないはず(育休中のため)の仕事のメールをチェックし始めたのを見て、「今やりたかったの?」と聞いてしまいました。当然空気が悪くなり、臨時で夫婦会議をすることになりました(我が家では週に1回ルーチンで夫婦会議を行なっています)。

夫の言い分「朝のタスクは終わってると思い、自由に過ごしていた」
妻の言い分「やることは色々あるし、上の子の相手もして欲しい」

→夫「ルーチンの『やること』はやっているし、プラスで気づくのはむずかしい。でも嫌なら、仕事のことは朝はやらないと決める」

→妻「そういうことではない。頭では、察してもらうのは無理だし、仕事はいつやってもいいと理解しているから、行動を変えて欲しいわけではない。でも気持ち的にイライラしてしまう。」
「言いたくなかったが、どうしても『もっと家事を全面的にやってほしい』『なんなら自分と同じく身体的に辛い思いをして欲しい』とまで思ってしまう」

と、自分の言いたくなかった気持ちを吐露しました。
それに対して夫は、「そう思って当然だと思う」と共感してくれました。

私が求めていたのは、「感情面でのグチも聞いて、共感してもらうこと」だったようです。「言いたくない」という見栄を捨てて、吐き出した結果、少しラクになりました。

⚫︎結局「ガルガル期」にはどうすればいいのか?→休む

その後、夫とさらに分析しました。

・産後は頭が追いつかないくらい、感情が揺れ動く
→いわゆる「ガルガル期」であり、どうしようもない。

・イライラの要因
①背景因子:ホルモンバランスの変化、身体的不調、疲労
②増悪因子:家事、育児(上の子)
③寛解因子:共感、ひとり時間、家事の夫への委譲
→背景因子が一番大きそう。その中でも「疲労」を取ることを優先する。

というわけで、休める時に休んで、夫に甘え、ひとり時間を取り、自分を取り戻したいと思います。

一方で、男性も産後はメンタルが揺れ動きます。夫がどのように対処しているか、産後うつの傾向はあるのか、についてはまた書きたいと思います。

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