考え方のアップデート
7/6(火)に第10回先生トークライブを行いました。トークテーマは教育現場ではお馴染みの「主体的で対話的な深い学び」。今回は先生を目指している大学生1名、小学校の先生3名、企業勤めのパパさん2名のご参加でした。
主に「主体的な学び」に焦点を当てて、「子どもたちのどういった姿が主体的と言えるのか」や「子どもたちはどういったときに主体的になるのか」について大学生と先生、パパで意見交換しました。
■学びのコントローラー
今回参加された先生から「学びのコントローラー」という言葉を教えていただきました。これまでは先生が「学びのコントローラー」をもって、授業を進めることが多かったようですが、子どもたちがより主体的になるには子どもたち自身が「学びのコントローラー」をもって学習を進めていく必要があるということでした。金魚が餌を待っている時のように先生が次に何を言うのか、どんな質問をするのかをただ口を開けて待っているのではなく、子どもたち自らが必要に応じて問いを立てたり、情報を集めたり、ときには友達と対話したりしていくこと、そしてそれらを自分で選ぶことができるようなコントローラーを子どもたちがもつことで主体的な学びは促進されるということでした。
■「主体的」になるのはどんなとき?
参加された方々の多くがお子さんがいらっしゃるパパだったこともあり、「どんなときに子どもたちは主体的になるのか」についても話し合いました。
参加された先生からは「目の前の対象がおもしろい!楽しい!と子どもたち自身が感じたとき」という意見でした。例えば割り算の学習でも最初は解き方がわからなくても、先生が楽しく教えてくれたり、問題を解いたりしているうちにコツをつかみ始めます。そのとき、子どもたちは主体的になるのではないかということでした。
また、「何のために学ぶのか、という目的意識を子どもたちが抱くとき」という意見も出されました。その先生は1年生の担任だということですが、子どもたちはいつもおいしい給食を作ってくれている調理員さんを見たことがないからお礼のお手紙を書きたくなったそうです。でも「きゅうしょく」の書き方がわからないんですね。小さい「ゆ・よ」の使い方がわからない。だから、「先生!早く学習しようよ!」となったのだそうです。「手紙を書きたい」という明確な目的意識があった分、子どもたちは「小さい『ゆ・よ』」の学習に前のめりになって取り組んでいたということでした。
一般企業にお勤めの方もいらしゃったこともあり、学校教育という枠をこえて「主体的な学び」について考えを深めることができました。今の学校教育は私たちが受けてきた教育とは明らかに変化していることが今回のトークライブでもわかりましたし、子を持つ私たち大人も常に考え方をアップデートしていく必要があると感じました。
今後もぜひたくさんの方と意見交換していきたいと思っていますし、学校や地域の垣根を越えた先生同士のつながりも広げていきたいと考えています。
参加いただいた皆様、夜遅くまでありがとうございました。
次回の参加もお待ちしております!
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