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コンサル直伝!企画の道具箱

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コンサルが企画案件の現場で利用しているツールやTipsを紹介します。 サンプルやテンプレも公開していくので、 ガンガン使ってください! Powered by UL System…
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記事一覧

やってみると意外と難しい、良いリサーチのコツ!【企画の道具箱 #20】

■はじめにみなさん、こんにちは! 仕事をしている中で、上司や先輩から「次の会議資料に必要だから、食品業界市場の動向を調べておいて!」や「清涼飲料水の競合についてリサーチよろしく!」といった指示を受ける場面がありませんか? いざ張り切って情報を集め、整理して提出したものの、上司や先輩からの反応は、「なんか違うんだよな~、これだと具体的な数字やデータが足りないんだよね」や、「いや、競合他社の戦略じゃなくて、競合他社の清涼飲料水の事業規模、商品ラインナップや顧客層を知りたかったんだ

コンサル直伝!業務フロー図作成時にハマるポイントとその対策【企画の道具箱 #19】

はじめにみなさん、こんにちは! 業務フロー図をなんとなく書いていると、思ったものと違った…なんかハマってしまった…なんてことありませんか? 今回の記事は、業務フロー図作成時にハマるポイントその対策、それに加えて業務フローが見やすくなるTipsをご紹介します! ぜひ参考にしてみてください。 ハマってしまうポイントとその対策1. 複数のスイムレーンにまたがるプロセス 業務フロー図を作成する際、複数のアクターに関わるプロセスを可視化しようとすると、どうしても一つのプロセスが複数

意思決定の壁を乗り越えろ!ステージゲート【企画の道具箱 #18】

みなさん、こんにちは! 企画フェーズにおいて、「アイデアの状態から詳細な検討に進んでよいのか」「企画から実行フェーズに進んでよいのか」といった判断に悩まれる方は多いのではないでしょうか。 この記事では、企画における意思決定を体系的に進めるためのステージゲートの考え方についてご紹介します! ステージゲートとは?意思決定に必要な判断基準を体系的に整理したもの ステージゲートとは、新しい商品やサービスの企画から市場投入・展開におけるプロセスをいくつかのステージに分け、そのステ

ストーリーで考える筋の良い企画の作り方【後編】企画ストーリー化の手法【企画の道具箱 #17】

はじめにみなさん、こんにちは!今回はストーリーで考える筋の良い企画の作り方の前編・後編のうち後編の話をします。前編では、企画をストーリーで考える理由について説明しました。今回は企画をストーリー化するまでの手法を例を交えて説明します。 ①前編:企画をストーリーで考える理由 ②後編:企画ストーリー化の手法(ストーリードリブン型プランニングの進め方)(今回の記事) 1. ストーリードリブン型プランニングの全体像それでは、”新たなサービスの企画”や”ビジネスの企画”と言ったシー

顧客の生の声を収集するための顧客検証計画【企画の道具箱 #16】

みなさん、こんにちは! 企画フェーズにおいて、「顧客の声を聞くのは大事ですよ」とよく言われるものの、どのように顧客の声を収集すればよいのか分からない、という方は多いのではないでしょうか。 この記事では、顧客検証を行う際に考えなければいけないことを整理するための、顧客検証計画の作り方をご紹介します! 顧客検証計画とは?顧客の生の声を収集するための検証計画 顧客検証計画とは、何のために、誰に対して、どのように検証を行い、その結果を何に役立てるのか、を整理したものです。時には

ストーリーで考える筋の良い企画の作り方 【前編】企画をストーリーで考える理由【企画の道具箱 #15】

はじめにみなさん、こんにちは!今回は企画の作り方の話をします。 早速ですが、企画を立案するシーンを思い浮かべてください。企画と言っても様々ですので、ここでは”新たなサービスの企画”や”ビジネスの企画”と言ったシーンを想像してみてください。 例えば、あなたが新しいサービスの開発プロジェクトを任されたとしましょう。最初のミーティングで出た新サービスのアイデアはとても素晴らしく、プロジェクトのチームメンバー全員が興奮していました。 しかし、プロジェクトが進むにつれて次第に様々な問

企画で使える!ユーザーストーリー【企画の道具箱 #14】

みなさん、こんにちは! 今回は「ユーザーストーリー」についてご紹介します。 ユーザーストーリーと聞いてどんなものをイメージしますか? 一般的にはシステムを開発する際にユーザーが求めている機能を整理するための方法のことを言います。 しかし、実際にはシステム開発のみだけではなく、新規事業開発や新サービス、新製品の開発でもユーザーが求めている要求を整理したい時がありますよね。そんな企画にも利用できる汎用性の高いユーザーストーリーをご紹介します! ユーザーストーリーとは?ユーザー

顧客体験を効果的に可視化するカスタマージャーニー【企画の道具箱 #13】

みなさん、こんにちは! "カスタマージャーニー テンプレ"って調べると色々見つかるけれど、「現場で実際に使っているカスタマージャーニーってどれ!?」っとなっている方も多いのではないでしょうか。 本日は、実際に現場で使っているカスタマージャーニーの作り方からコツ、テンプレートをご紹介します! カスタマージャーニーとは?顧客体験を可視化するためのツール 顧客(カスタマー)の消費行動が「モノ(商品やサービス)からコト(体験や経験)ヘ」変化していると言われて久しいです。カスタマー

投資効果の見積もり【企画の道具箱 #12】

みなさん、こんにちは! 商品やサービスの企画していると、「で、ROIは?」と偉い人から聞かれたりしますよね。ROIとは「Return On Investment」の略で、投じた費用に対して、どれだけの効果を上げられるかを示す指標です。 企画のタイミングで効果を精緻な見積もりとして出すことは難しく、そこまで細かい見積もりまでは求められてもいないケースが多いですが、全くROIが見込めない状態での投資判断は難しいことも事実です。 大抵の場合は、Investment(投資)はやる事

事業変革の方向性を決める事業ドメインワークシート【企画の道具箱 #11】

みなさん、こんにちは! 既存事業を変革するときに、最初にどこから手を付けてよいのか分からないことってありますよね。現場にヒアリングすると目の前の課題が山のように出てくるし、上層部にヒアリングすると高尚なビジョンを語られて具体に落とし込めない。このようなケースが散見されます。 今日は、事業の方向性をざっくりと捉えて言語化するワークシート(事業ドメインワークシートと呼ぶことにします)を紹介します。 事業ドメインワークシートとは事業ドメインワークシートは、事業の方向性をざっくり

ビジネス構築の仲間を探せ!ビジネス・ステークホルダーマップ【企画の道具箱 #10】

ビジネス・ステークホルダーマップと聞いて、読者の皆さんはどういったものをイメージしますか? 例えば、一口にステークホルダーマップといっても以下のようなものがあります。また、活用する場面やタイミングによっても描き方や使い方が変わってきます。 特定のビジネスやサービスに何らかの形で関与する企業、組織、顧客、担当者等の関係性や役割をマップで可視化したもの PMBOKのステークホルダーマネジメントでいうプロジェクトの関係者や利害関係をマップで可視化したもの 今回は、1つ目の「特

AIDMA・AMTULにも使える!汎用性の高い態度変容モデル【企画の道具箱 #9】

みなさん、こんにちは!今回は「態度変容モデル」についてご紹介します。 態度変容モデルというと、どのようなモデルを想像しますか? AIDMA・AMTULなどが一般的に言われる態度変容モデルの一例です。 しかし、実際にコンサルティングの現場でAIDMAやAMTULを使ってみると、少し物足りない、少しハマらない、部分的に変えたい、また、消費者以外の態度変容を示したい…という時があります。そんな時に役立つ、汎用性の高い態度変容モデルのテンプレートをご紹介いたします! 態度変容モデ

FAQ形式で検討!Amazon流サービス仕様の決め方【企画の道具箱 #8】

みなさん、こんにちは! 前回のプレスリリースに引き続き、今回はWorking Backwardsで用いられるFAQについて解説していきたいと思います。 その前に、Working Backwardsについて簡単におさらいしておきましょう。 Working BackwardsはAmazonのイノベーションメカニズムと言われる方法論です。顧客が得る価値や具体的な目標を先に考え、それを実現するためにはどのような前提条件やステップが必要かを検討していきます。Working Backw

プレスリリース先行で企画を作るAmazon流のやり方【企画の道具箱 #7】

みなさん、こんにちは! いきなりですが、Working Backwardsって聞いたことはありますか? Working BackwardsはAmazonのイノベーションメカニズムと言われる方法論です。 Amazonのイノベーション?? AmazonはKindleやEcho、Fire TVなど様々な製品をリリースしてヒットさせていますよね。そんなAmazonが使っているのがWorking Backwardなのです。 今日はこのWorking Backwardsの主役とも言