先週末、バッキンガム・パレスの見学に行ってきました。
ロンドンの中心にあって、775の部屋があり、400人以上がつとめているという、ロイヤル・ファミリーの実際の住処。例年7月下旬から9月下旬の約10週間の間に限り、一部の部屋が一般公開されるのです。
厳密には、女王はロンドンの西のウィンザー城のほうにお引越しをされてしまったので今はだれが住んでいるのか?住んでいないのか?わからないんだけれど、ヨーヨーに日本語の音声ガイドを借りて、ゆっくりと時間をかけて見てまわりました。
入場のところでカバンの中のチェックがあり、内部の写真撮影は禁止です。
言うまでもなく、どの部屋も豪華絢爛。壁紙や家具の色合わせひとつ、柱の装飾ひとつとっても隙のない美しさ。そしてロイヤル・コレクションという絵画を集めた部屋も見応えのある一流の絵画ばかりでした。
中でも、今回私はルーベンスの絵に惹かれました。Peter Paul Rubens、ドイツ生まれの巨匠なのですが、今までそんなに気に留めたことのない画家でした。
でも、コレクションの中に何枚か彼の大きな風景画が展示されているのに目を引かれて、じっくり眺めていると、すごく良かったのです。
陰影が鮮やかで、ミクロとマクロが一つの画面に閉じ込められている印象が、どこか、解像度の高い風景写真で有名なフォトグラファーのモノクロ写真を思わせました。
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