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Norway - Day 03: Norwegian Lodge
English summary follows under pictures
フォカッチャ - Focaccia
朝、七時半に広いリビングに降りる。
昨夜仕込んでおいたフォカッチャを冷蔵庫から出してオーブンに入れる。友達がコーヒーを淹れ、オレンジを切る。
ロンドンの片田舎に引っ越してから身につけたフォカッチャ作りのスキルは、旅先でもみんなの朝の腹ごしらえに役立った。買うより安いし、おいしいし。
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夜のうちに気温が上がって、窓の外は白いみぞれ雨だった。「でも、山の上は気温が低いからまた違うと思うよ」と友達。
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マジックカーペット - Magic Carpet
たしかに、ゴンドラで登っていった練習場は、霧は出てたけど雪の状態は良かった。11時から、子供2人にパーソナルレッスンを予約していたのが、雨の中でやることにならなくて良かった。
レッスン、本当は初日にいれたかったけど空きがなかったから、初日にスパルタン・デビューすることになったのだ。(事前のWeb予約おすすめ。)
しかしこの朝、息子は頭痛がすると言って早々にパパに付き添われ、カフェに引っ込んでしまった。やっぱり昨日頑張りすぎたか。
というわけで90分の 1:1 レッスンを受けることになった娘だが、「マジック・カーペット」(動く歩道式のリフト)がある練習用のゲレンデがたいそう気に入ったようだった。転びようのない緩やかなスロープ。こういう怖くないところから自信をつけてくのが本来のデビューだよねえ。
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ところで、子供はスティックを使わず始めるのが良いというのはノルウェー式?日本の状況を知らないから比較できないけど、見回すと小さい子はほぼみんな、スティックなしで滑っていた。
私は、昨日と同じコースを滑った。スピードが怖くて、とろとろ斜めに滑っているのに曲がりきれずに転んでる下手な人は私くらいだった。友達にコツを教えてもらって、なんとかカーブが出来るようになったけれど、午前中でもう満足してしまった。
レッスンが終わった娘を回収してカフェでシナモンロールと暖かいスープを食べた後は、まだ頭が痛いと言う息子を連れてゴンドラで下山して(このスキー場は山の上の方に初心者向けのコースが豊富にあって、ゴンドラから駐車場までの下の方が上級者向けのコースしかないから、へたっぴは最後はゴンドラで降りるのだ)一旦、ロッジに帰ることにした。
ぎゅうちゃんは、まだまだやる気満々の娘の練習に付き合って、マジックカーペットのコースを繰り返し滑ることになった。ゴンドラが止まる4時半ギリギリまでずっと30回くらい?・・・根気強い。最後の最後にようやく娘から「他のところに行ってみようかな」の言葉をゲットして、明日はコースにチャレンジする約束をしたようだ。
スーパーマーケット - Super Market
彼らを車で迎えに行く前に、スーパーマーケットに行って、その日の夕食の食材を買い出した。
品揃えは、ロンドンのほうが肉や野菜の種類がずいぶん豊富だなと感じた。値段も、何でもロンドンより高いようだった。(ロンドンは、生活必需品は消費税免除なので、日本より安いものもあるのだ)
同じ北欧諸国でも(というのはちょっと特殊だが)アイスランドに旅行に行った時は、田舎の小さなスーパーでさえ激うまなラムが手に入って、ほぼ毎日のように羊に舌鼓を打っていたのだが、そういうのはなさそうだった。あえていうならサーモン?慣れたら、見慣れない干し肉や海鮮美味しく扱うこともできたのかもしれないけど。
ただ、小麦についてはいろんな種類の取り扱いがあった。家でパンやピザを焼くことが、より一般的なのかもしれない。
ノルウェー語のパッケージは全く読めないのだが、Androidの写真翻訳機能で読み比べ、気になったものを何種類か、ロンドンで焼いてみるために買って帰った。
スイスやフランスのスキー場への旅行だったら、むしろ外食が主目的というくらい美味しい(そして安い)と聞くが、今回、私たちはランチ以外はすべて自炊した。
「北欧は外に出るのが寒いからみんな家を居心地良くすることにエネルギーを注ぎ、結果として家の中は暖かくて家具も凝っている」と聞いたことがあるが、本当だなと思った。ロッジは3階建てで、1階と2階に外に出られるテラスがあり、1階にはシャワーや洗濯機のほかサウナまでついていた。2階は広いワンルームのキッチンとつながるリビング・ダイニングになっていた。中央には本物の薪をくべる暖炉。床や壁の材木はしっかりとしていて、隅々まで綺麗だった。こんなお家に住めたらいいなあ。
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大きな窓からの眺めも良かった。大きな窓の下にはゲレンデが通っていて、暗くなってから仕事を終えて滑り降りていくスタッフや、早朝や深夜に働く圧雪車の往復を観察することもできた。
リビングが暖かくて居心地がいいので、息子もロッジに戻ると頭痛はどこへやら、年の近い友達の子と元気にはしゃぎ回っていた。(頭痛は、慣れない寒さと高度のせいだったのかもしれない)
女の子たちは、大きなソファーもあるのに、わざわざ小さいソファにぎゅっと一緒に座って読書をしていた。
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暖炉 - Fireplace
子供が寝た後は暖炉に薪をくべながら、久しぶりに会う友達(半年前にロンドンからオスロへと生活拠点を移した)と、夜更けまで尽きない話をした。
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例えば、子どもの学校について。ノルウェーは公教育の質が良いので、王室のご子息も公立の学校に通う。大学まで学費無料なので、「いい大学に行くためにいい高校に行って、そのためにいい予備校にいって」というタイプの競争や圧力がないらしい。一方で、子供の権利と自由についての意識の高さが、他国から入り込んでみると異次元と感じられることもあるらしい。
隙間時間にずっとDuolingoでノルウェー語の勉強をしているので、すごいねと言うと、「生活かかってるからね」と。「ノルウェー語ができないと保護者会の議論なども5%くらいしかわからないから…」だって。
いやー、でもやっぱり、同じ世代なのにその手の日々の努力を続けることができるのって、本当にすごいと思うよ。
<4日目に続く>