ぐるなびがゴーストキッチンを用いた実証実験を開始
本日はこちらの記事について、書いていきたいと思います。
・ぐるなびの参入
本日の記事では、ぐるなびがゴーストキッチンの運営を行うことを発表しています。
同実験は、「飲食店経営サポート企業」への進化の一環として行うもので、不動産事業者と連携し、面積や契約期間などにおいて一般店舗の誘致が困難な物件を活用する。(本文より抜粋)
とありますが、ぐるなびのゴーストキッチンは1拠点で複数店舗が利用できるゴーストキッチンではなく、1拠点1店舗利用のキッチンを複数作る形ではないでしょうか。
サービスとしては、利用店舗のゴーストキッチン運営サポートがメインのよう。
実証実験とあるように、そこでえられたデータは自社の他業務活かされるのでしょう。
そして、実験結果が良い方向へ進めば本格的な参入になると思われます。
・ゴーストキッチン市場の「密」化
ぐるなびの参入に限らずですが、ゴーストキッチン市場は少しずつ密になってきたなと感じています。
例えば、株式会社SENTOENの運営する「Kitchen BASE」はシェア型ゴーストキッチンに特化したサービスを提供し、昨年末にはフードデリバリー事業を持つ出前館が参入しました。
参入企業の増加は、これからよりデリバリーやテイクアウトに強みを持てそうな飲食店に興味を持ってもらえるかが大切になるでしょう。
どういうことかというと、記事内には4月のテイクアウト・デリバリーの平均売上比率が17.5%とありますが、これはあくまでも「平均」であり、平均より大きな売上割合をもつ分野や地域が必ず存在するはずです。
つまり、デリバリーやテイクアウトが「得意な分野」と「不得意な分野」が存在し、得意な分野のお店の取り合いになるのではないか、ということですね。
・ゴーストキッチンの先
記事にもあるように、新型コロナウイルスの影響をうけて、飲食店は収益の多角化が求められている、それは間違いないと思います。
ただ、デリバリーやテイクアウトを導入するだけでは、もう目新しさはなく、ゴーストキッチンもこれから参入企業が増えると、同様の状態になるはずです。
そうなったら、結局、収入源は多角化できても、それが十分な売上に繋がりにくい状況になります。
それが当然といえば当然かもしれませんが、私はその先にある新たな「飲食店の収入源多角化の形」を探していきたいと、そう思いました。
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