『オリバー・ストーン オン プーチン』プーチン大統領のインタビュー
『OLIVER STONE'S THE PUTIN INTERVIEW』
(オリバー・ストーン オン プーチン)
オリバー・ストーン監督によるプーチン大統領へのインタビュー(2015年7月〜2017年2月) を基に制作されたドキュメンタリー
ウラジーミル・プーチン。身長170cm。現71歳。13歳から始めた柔道の稽古を毎朝続けている(柔道とサンボの師範)。週7日の筋力トレーニング。どんな分野の質問でも明確に答えられる頭脳。
〜NATOの東欧拡大について〜
オリバー
「ゴルバチョフ氏やベーカー元国務長官に聞きましたが、NATOを東欧に拡大しないと合意を?」
プーチン
「ドイツの再統一が決まったときのことだ。それからソ連軍の東欧からの撤退もね。アメリカの高官とNATOのヴェルナー事務総長が"ソ連に保証する"と口を揃えて言った。彼らの話ではNATOの東の境界線がドイツ民主共和国の国境より東にいくことはないはずだった」
オリバー
「約束違反ですね」
プーチン
「ゴルバチョフ氏は書面にしなかった。政治ではすべて書面に残すべきだ。彼は話しただけで十分だと判断した。甘かったね」
プーチン
「NATOはアメリカの外交の道具だ。同盟国はいない。属国だけだ。一度NATO加盟国になって仕舞えばアメリカの圧力にあらがうのは難しい。何が配備されてもおかしくない。弾道弾迎撃ミサイル(ABM)や新たな軍事基地。新たな攻撃用システムもね。そうなればこちらは対抗措置を取るしかない。新たな脅威となる施設に対して、ミサイルの照準を合わせるわけだ。状況は緊迫化する」
プーチン
「なぜ我々はNATO拡大を深刻に受け止めているのか。NATOの存在意義は理解している。正確には存在意義の欠如だ。そしてNATOの脅威もね。我々が懸念しているのはその意思決定のあり方だ。私は実情を知っている」
プーチン
「今も覚えているのがクリントン大統領とのモスクワでの最後の会談だ。会談の最中私はこう言った。"ロシアのNATO加盟も検討課題だ"と。大統領は賛成したが代表団はピリピリしていた」
オリバー
「加盟申請は?」
プーチン
「なぜ代表団が緊張していたか説明しよう。加盟すればロシアは投票権を得るから我々を操作できなくなる。アメリカは検討さえしないだろう」
オリバー
「(NATOに)加盟すれば核情報を開示することになる」
プーチン
「いいかい?ソ連崩壊後 そして政治体制の変革後の話だが、我々はアメリカを含むパートナーに対し核兵器の情報を含めてすべてオープンにしてきた。秘密はほとんどない。核兵器の部品を製造する我が国有数の工場に、アメリカの査察官が常駐していたこともある。我々は十分オープンだった。我々にとって新たな脅威もなかった」
プーチン
「アメリカは興味深い。大統領が変わっても政策は変わらない。原則的にはね」
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