ひとりでトロントに行ったときの話。〈準備篇〉
昨年、初めてひとりで海外に行った。行った先はカナダ・トロント。友人が現地の人と結婚したので、久々に会いたいと思い立って、航空チケットを取ったのだった。
この旅で、世界は広いんだな、と思ったし、意外とひとり旅いけるなと思った。 もちろん完全なひとり旅ではなく、友人に助けられての旅だったが、ひとりで生きることと行動力に自信がついたと思う。
そんな旅のことを記録しておきたいなと思っていながら、なかなか書く機会がなかった。偶然noteを書く機会があったので、ちょうど良い。noteに備忘録的に書いておこうと思う。
まずは旅の準備篇。
初めてのひとり旅。不安になることが多々ある。不安を払拭するためには綿密な準備を。ということで、かなり下調べした。
主にしたのは以下の4つ。
やりたいこと、買うもの、を明確に。
英語の準備。
飛行機、宿の予約。
持ち物の準備。
やりたいこと、買うもの、を明確に。
今回したかったのは、ナイアガラの滝を見にいくことと、ロジャーズ・センターでMLBの試合を見ること。(この2つは友人がチケットを取ってくれた。ありがとう!)
そのほかは、ひとりで行動する時間も結構あったので、好きな美術館めぐりだったり、メジャーな観光地やグルメを調べておいた。
カサ・ロマとロイヤル・オンタリオ博物館に行きたかったので、CityPASSを購入。前日まで予約を変更できるので、気分や体調にあわせて何度でも変えられるのが良かった。
それと気になる場所はGoogle mapにピンしておいた。絶対に行きたい場所のほかに、ここ行けたら行きたいなーくらいの軽い気持ちでピンしておく。
それと行ったら危ない場所もピンしておいた。心配性な友人が「ここは危ないよ」と事前に教えてくれたので、直近で事件があった場所は近づかないようにするために記しておいた。土地勘がないのと、危機察知能力があんまりないと自覚していたので、地図上で分かるようにしておいた。
▼ 使ったアプリはこちら。
調べた内容や買うものリストはすべてNotionにまとめておいた。旅先でも確認できたり、チェックリスト機能で買い忘れがないようにした。
▼ 使った Notion のテンプレはこちら。
英語の準備。
「ひとり旅をするくらいなら英語はできるんでしょ?」と周囲から言われるが、正直に言おう。全くできない。英語を勉強したのは、大学受験くらいで、大学時代の英語の授業はサボりまくった。(よく単位取れたなと思う)
ただ英語字幕で映画を見まくっているので、なんとなく言っていることは分かる…気がする。ただ会話はできない。何か言われても「Hello」「OK」「Thank you」くらいしか返せない。
なので英語翻訳アプリを入れておいた。音声入力もカメラ入力もできる。
▼ 使ったアプリはこちら
しかし音声入力は工夫が必要そう。というのも、帰りの飛行機で座席を交換して欲しいとカップルに声をかけられた。癖がある英語で聞き取れず、試しにアプリに向かって話してもらったのだが、全然聞き取れない。
カップルで隣同士の席が取れなかったのだろうが、数ヶ月前から予約していた通路側の好きな席なんだよなあと思って困っていると、日本人のCAさんが助けてくれた。(エアカナダは、日本行きの便には搭乗しているらしい)通訳してもらったところ、やはりカップルで隣同士に座りたいから交換して欲しい、ということだった。「同じ通路側であればいいですよ」と伝えてもらったのだが、残念ながら3人席のど真ん中の席だったので、CAさんにお願いして丁重にお断りした。13時間フライトで通路でも窓際でもないのは流石にツラい。数ヶ月前から座席を取っておいて心底よかったと思った。このような高度な会話はアプリでは難しい、ということがよくわかった出来事だった。
ただカメラで読み取り機能は抜群で、英語のメニューや街中にある歴史の説明文を読むのに非常に役立った。
さまざまなルーツをもつ移民が多いカナダならでは、英語以外のメニューの方が詳しく書いてある場合も多い。多言語の読み取りも可能なのはありがたい。
そして一番は美術館の説明文をすぐに翻訳してくれること。せっかくだから内容まできちんと知りたい。この使い方はベストだったと思う。
ちなみに英会話ができなくても、コミュニケーションはできた。みんな明るい雰囲気で、親身になって話してくれた。おかげでトロントという街が好きになった。これはまた別の機会に書こうと思う。
飛行機、宿 の予約。
トランジェットは安いけれど、絶対に迷うし無理。と思ったので、直行便一択。トロントまではJALやANA、ユナイテッド航空などもあったけれど、ちょうど良い時間帯の便があったエア・カナダにした。
長時間フライトになるので、トイレが行きやすいように真ん中の席の通路側にした。
宿は安価にしたかったので Airbnb をはじめて利用。これが本当に正解だった。現地のホストファミリーが良い人たちだったし、ダウンタウンに近いのに静かで立地も最高。冷蔵庫付きの部屋に、バス・トイレ完備と良い宿だった。
ホストファミリーには、1週間以上の長期滞在だったので、日本からのお土産として抹茶味のキットカットを持っていった。すごく喜んでくれて(会う度に話題にあげてくれた)、贈ったこちらも嬉しくなった。
友人の夫(トロント生まれトロント育ち)が言うには、 Airbnb がかなり充実しているらしい。トロントの家は屋根裏部屋や半地下部屋も多く、持ち家の一部を貸し出している人が多いのだそう。
持ち物の準備。
旅の準備は数週間前からはじめる。前日に「これがない!」と慌てるよりも数週間前から部屋の一角に持っていくもの袋を用意しておいて、ポイポイっと入れられるようにしている。そして1週間前くらいにパッキングしはじめて足りないものは買い足している。
この持ち物準備にも Notion の持ち物リストを活用した。繰り返し使えるし、旅の規模によってカスタマイズできるのも良い。
旅のバッグは3つ。
今回の旅のおともはこの3つ。
LEGEND WALKER スーツケース 68L
今回の旅は4月末から5月頭にかけての9泊11日だったけど、68Lでも十分だった。日本と比べて少し寒いかな、くらいの気温だったので、ユニクロのウルトラライトダウンジャケットで十分だった。
ちなみにトロントはスウェットにレギンスで歩いている人が多い。あんまりバチバチにファッションを決めるよりは快適に過ごせる服を数枚持っていくので十分だと思う。
下着などを洗うために折り畳みハンガーと洗濯用洗剤、大きめのジップロックを持っていった。
DANTON リュックサック
機内持ち込み用のリュックサック。大きいポケットが左右についていて使いやすい。
機内持ち込みバッグの中に座席で使う細々としたものを入れる小さめのバッグを忍ばせておいて、座席に着いたら不要なものは上に。機内では時差ボケ防止のために寝るため、安眠グッズだらけに。
持ち込んでよかったのは、
のどぬーるぬれマスク
着圧ソックス
無印良品 ネックピロー
100均 フットレスト
めぐりズム 蒸気でホットアイマスク
無印良品 歯磨きシート
ハンドクリーム(ボディクリーム兼用)
睡眠薬 ドリエル
乾燥してのど風邪をひくのが怖かったので、乾燥対策は万全に。個人的にはドリエルのおかげで飛行機の中でぐっすりだった。エア・カナダでは着陸の1時間前に朝ごはんが出るのだけど、CAさんに起こされるまで爆睡。着陸して空港についてもまだうとうとするくらい効いた。おかげさまで時差ボケしなかった。
ちなみに変換プラグは持っていかなかった。100Vの日本に比べて、カナダは120Vだが、手持ちの充電器やヘアアイロンは120Vまで耐えられる仕様だったので持っていかなかった。
※自分の家電製品は、必ずお調べください。
ショルダーバッグ
持ち歩きバッグには、水とパスポートと現金、モバイルバッテリーを入れていた。カメラは首からさげて、すぐに撮影できるようにしていた。
ちなみに、海外SIMは使っていない。私は楽天回線を使っていて、楽天は海外ローミングエリアであれば、追加料金なしで利用できる。着陸したらiPhoneを設定すれば、すぐに使えるので助かった。欧米やアジア圏内への海外旅行が多い人にはおすすめ。(※電話を使わない前提です)
スリ対策
気持ち程度のスリ対策は、アウターの下にショルダーバッグを身につけることだけ。旅行後半は現地で購入したトートバッグで過ごしていたが、とくに犯罪に巻き込まれなかった。
基本的には道で止まらず、目的地まで、目線をまっすぐにスタスタ歩いていたのが、効果的だったのかも。たまに観光客に道を聞かれたので、現地の人に間違われるほど、溶け込んでいたのが良かったのだと思う。
それよりも大麻や銃の事件に巻き込まれる方が恐かったので、友人が持たせてくれたコヨーテ対策用の撃退スプレーのおかげで平穏に過ごせた。幸い使う機会は全くなかった。
ただ盲点だったのが、CNタワーの持ち物検査で没収されたこと。そもそも持ち物検査があると知らなかった。もし行く方がいたら注意してほしい。
ひとり旅の良いところ。
海外でひとり旅をする前に、国内をひとり旅していた。出張でひとりで沖縄に行ったり、美術展を見に京都に行ったりしていた。
ひとり旅の良いところは、自分の好きに行動ができること。自分の体調にあわせて自由に予定を変えられるところだ。
今日は調子がいいから歩いていっちゃおう、だったり、なんか疲れているからあの予定は明日にまわして、今日はこれしようとか自由に決められる。
おかげでふらっと入ったお店で素敵な出会いがあったり、好きなだけぼーっとする時間を過ごせたり、良い意味で旅を満喫できたと思う。
その分、危険な目にあったときや想定外のことが起きたときには自分で対処しなければいけないが、十分に準備することで不安が減ると思っている。
だからこそ準備は重要なのだ。旅を存分に楽しむために。
では、続きはまた今度。
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