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The Monsal Trail #1 廃線跡を歩く

今回は北イングランドのピークディストリクトにあるMonsal Trailをゆっくり歩いてみます。このフットパスは鉄道の廃線を利用して歩行者や自転車のために整備されたものです。
全長は 8.5 マイル (13.7 km) ほどです。フットパスというと歩くための道ですが、この道は平たんで自転車でも走りやすいのでサイクリングロードにも指定されています。

Monsal Trailはいったいどこにある?

北イングランドにあります。マンチェスターからちょっと南東にいった場所です。この辺りは山地になっておりピークディストリクトと呼ばれています。
Monsal Trailのルートや見どころについてより詳しい解説は以下にピークディストリクト国立公園の公式ページにあります。

Monsal Trailの位置(google mapより引用)

廃線跡だけにもはや近くに鉄道の駅はないのですが、バスでいくならBuxton駅からバスでしょうか。以下にバスでいく場合の案内があります。

ピークディストリクト国立公園

ピークディストリクト国立公園のほうは、北イングランドではかなりの広さであり、イギリスではそれなりに有名です。
ピークディストリクトについてはNoteにすてきな記事を書いている方が多数いらっしゃっいましたので勝手ながらご紹介します。

Monsal Trailを歩く

いよいよフットパスをスタートします。鉄道の廃線なのでとても勾配が少なく、とても歩きやすいのですが一部川沿いなどを歩くので滑りにくい靴をお勧めします。

駐車場からの眺める

ピークディストリクトは山あり谷ありの場所ですが、蒸気機関車の時代につくった線路ですので極力勾配は少なく作られています。それゆえ橋やトンネルが多いのです。もともとは、Manchester, Buxton, Matlock and Midland Junction Railwayというロンドンとマンチェスターをつなぐ鉄道がこの地を走ってたのです。

トンネルも残っています。蒸気機関車の時代はトンネル内は煙で大変だったと思いますが。

トンネル

トンネルの中はちょっとひんやりしますね。谷の下にはワイ(Wye)川が流れておりその脇にあるフットパスを歩くこともできます。北イングランドは石灰岩の崖が特徴的ですね。

川沿いのフットパス
Wye川
石灰岩の崖
川辺の羊たち

Cressbrook Mill

実はマンチェスターの周辺は産業革命の中心地です。かつて紡績が盛んでした。その紡績工場の名残があります。今では長期滞在リゾートの施設のようですが。

看板

紡績工場の歴史は以下のリンクに解説されています。1783の設立とのことですから、当時はまだ鉄道もなく水運だったのでしょう。ちなみにその頃の日本では天明三年の浅間山大噴火とあります。鉄道がこの地に来たのは1863とのことでかなり後のことですね。


Cressbrook Millの全景
Cressbrook Millの建物
水車の跡
Cressbrook Millの建物

長期滞在リゾートのアパートのようなので、予約すれば泊まれるようです。滞在費用は結構いいお値段のようですはありますが。

長くなりましたので残りは次回にします。
(つづく)