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02.実践編 あの懐かしい田園風景をもう一度
* 舟岡山再生プロジェクト
2020年12月より、多度津町山階にある里山の整備を始めております。フライヤーによれば次の通りとなります。
~ あの懐かしい田園風景をもう一度 ~
舟岡山再生プロジェクト
多度津町山階……。
かつては、人の暮らしと密接に関わり循環していた舟岡山の自然ですが、人の手が入らなくなった現在、荒れています。
生き生きとした地域を取り戻す第一歩は、彩り豊かな景観を再現することから始まります。私たちNPO法人あおぞらは、懐かしい舟岡山の環境保全を目指し、現在、山道整備と展望台の設置を計画しております。四季折々の自然と親しむことは、生活を豊かにさせます。予定地は多度津町山階1476-1(私有地/許可済)となり、本事業は2020年12月から実施予定です。
つなげよう、支えよう 森里川海(環境省)
NPO法人あおぞらはこのプロジェクトに賛同しています。
*私たちの暮らしと里山
山や森と聞けば、私たちの生活とはほど遠い、純度が100%に近い「大自然」のようなものを思い浮かべるかも知れませんが、私たちにもっとも身近な山や森というのは、「里山」と呼ばれるものになります。
環境省によれば、里山とは次のようなものと定義されています。すなわち
里地里山とは、原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域です。農林業などに伴うさまざま人間の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきました。
里地里山は、特有の生物の生息・生育環境として、また、食料や木材など自然資源の供給、良好な景観、文化の伝承の観点からも重要な地域です。
つまり、人間の暮らしと密接に繋がり、その資源を人間が育み、そして利用し、適度に自然の生育がコントロールされることで、生態系も維持・育成されるという相互的な関係となる「人間の手の入った自然」とでもいえばいいでしょうか。
*地域再生としての里山整備、そしてSDGsへ
資源の育成と利用もさることながら、ポイントは、人間の手が入ることで、安心・安全な自然が暮らしの近くに存在していたことです。
里山は長いあいだ、人間の暮らしと密接に関わりがありましたが、高度経済成長期以降、就業環境やライフスタイルの変化に伴い、その関わりは薄れてきています。
そのことで、安心して親しむことのできる自然として里山が消滅の危機にさらされているのが現在ということになります。
そこで、2020年12月より地権者の了解を得た上で、里山の山道整備や景観づくりをはじめております。
地域の賑わいを活性化させるためには、いろいろな方法があるかと思いますが、里山を再生させることもとそのひとつではないでしょうか。
身近な自然と親しみ、田園風景に馴染みをもつことは、商店街が賑わいを取り戻すことと同じように、地域を生き生きと輝かせていくものです。
そして、安心して親しむことのできる安全な里山整備は、地域に賑わいを取り戻すだけでなく、持続可能な社会のあり方を学ぶ場ともなりえるものです。
木を切ったり、落ち葉をひろったり、あるいは、倒木を運び出したりするのは、大変です。しかし、めったに関わることのない、里山の整備で汗を流すというのは大変楽しいひとときでもあります。
森林の利用価値といえば、林業など経済的価値しかピンとこないのは事実かも知れません。しかし、東京大学富士癒しの森研究所が明らかにしたように、経済的価値をいったん離れることで、経済的価値以上の喜びと賑わいが、身近な山や森から立ち上がってくるのは事実で、木こりをするとほどよい疲労にかえって癒やされるものです。
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