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一日一頁:マルクス・ガブリエル(大野和基インタビュー編、高田亜樹訳)『つながり過ぎた世界の先に』PHP新書、2021年。

持続可能な資本主義や新実在主義について確認しようと思い、再び紐解いたが意外や意外。デイサービスなど高齢者福祉の現場でも十分活用できる知性。

時間がなくても1日1頁でも読みないことには進まない。

 お年寄りは、直感に従うことがとりわけ大事です。アリストテレスは「人は生まれつき知ることを欲する」と言いました。一般的に人には好奇心があるので、その好奇心を追求したら良いのです。身体は老いますが、だからといって精神も老いる必要はないのです。老いは誰にも訪れますが、歳をとっても若者のような気持ちで生きることは可能なのです。鏡を見たり昔の写真を見て、10年前とは違う自分にびっくりすることもあるでしょう。しかし気持ちが若ければ、まだ若いのです。外見は関係ありません。
 お年寄りは、自分が興味を持っていることを忘れてはいけません。関心のあることをどんどんやってみたら良いのではないでしょうか。例えばチェスをしたり、外国語を勉強するのも良いでしょう。昔から学んでみたいと思っていた言語があれば、本を買って、学んだらいかがでしょうか。

マルクス・ガブリエル(大野和基インタビュー編、高田亜樹訳)『つながり過ぎた世界の先に』PHP新書、2021年、162-163頁。

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氏家 法雄 ujike.norio
氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。